2025.06.14

【初日レポート】
フェルスタッペンが最速、ウイリアムズ勢がトップ3入り。13番手までが1秒以内の僅差に/F1カナダGP FP1


2025年F1第10戦カナダGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
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 2025年F1第10戦カナダGPのフリー走行1回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、3番手はカルロス・サインツ(ウイリアムズ)となっている。角田裕毅(レッドブル)は11番手だった。

 今シーズン2戦目となるアメリカ大陸でのグランプリ。ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットに持ち込まれたタイヤは、ハードがC4、ミディアムがC5、ソフトが今季3回目の登場となるC6という最も柔らかいコンパウンドの組み合わせだ。

 気温16度、路面温度40度というコンディションで、現地時間13日(金)の13時半にセッションがスタート。前戦スペインGPの決勝レースを欠場したランス・ストロール(アストンマーティン)は、痛みを抱えていた右手首の治療を終え、無事にホームレースへの出場を果たしている。

 多くのドライバーがソフトタイヤでコースに出て行くなか、レーシングブルズとキック・ザウバーの2チーム4台はミディアムタイヤを選択した。フェルスタッペンはステアリングの重さを無線で訴えていたが、担当エンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼからは、信頼性の点では問題は見られないので走行を続けるようにと指示されていた。

 タイムは1分16秒台から徐々に更新されていき、セッション序盤にトップに立ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)で、タイムは1分13秒885。2番手に1分14秒031のジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手に1分14秒0431のランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。

 開始から14分過ぎ、トップのルクレールがクラッシュを喫してセッションは赤旗中断となった。ルクレールはターン3で曲がることができず、最初左のフロントタイヤ、次に左のリヤタイヤをヒットしてしまった。ルクレールはすぐに無線で無事を伝え、マシンを降りた。

 ルクレールのマシンを撤去し、セッションは残り時間37分のところから再開。タイヤはユーズドタイヤで走り続けるマシンと、新品タイヤを投入するマシンに別れており、ユーズドのフェルスタッペンが1分13秒863でトップに立った。一方角田は新品に履き替えており、1分14秒578で10番手だ。

 セッション折り返しを過ぎると、各車2セット目のソフトを投入しており、ラッセルが1分13秒535、サインツが1分13秒275、フェルスタッペンが1分13秒193とトップタイムが更新されていく。角田も1分13秒927とタイムを上げて7番手だ。その後アルボンが1分13秒232で2番手に浮上し、ウイリアムズがトップ3に入った。

 コンストラクターズ選手権トップのマクラーレンは、今週末は前後のウイングとフロントサスペンションのアップグレードパーツを持ち込んでいる。そのため車体にフロービズを塗って走行を続けており、この時点では2台ともトップ10には入っていない。一方中団勢ではアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)が1分13秒671で6番手、ソフトタイヤで11周走ったピエール・ガスリー(アルピーヌ)が1分13秒817で7番手に続いた。

 終盤はユーズドタイヤでの連続走行が続き、フェルスタッペン、アルボン、サインツというトップ3のままFP1は終了。ウイリアムズがこの週末の最初のセッションから2台揃ってトップ3に入る速さを見せた。4番手以降はラッセル、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、ハジャー、ノリス、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、ガスリー、ルクレールとなっており、トップのフェルスタッペンから13番手のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)までが1秒以内の差となっている。

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2025年F1第10戦カナダGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2025年F1第10戦カナダGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
リアム・ローソン(レーシングブルズ)
2025年F1第10戦カナダGP リアム・ローソン(レーシングブルズ)
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
2025年F1第10戦カナダGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
角田裕毅(レッドブル)
2025年F1第10戦カナダGP 角田裕毅(レッドブル)


(Text : autosport web)

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2025-06-14更新

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