レッドブル、失望感を募らせるもドライバーズタイトルを諦めず「来季に焦点を移すのは、可能性が完全になくなった後」
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、2025年シーズンの最初の3分の1がチームにとって非常に失望的なものであったと認めているが、マックス・フェルスタッペンが5度目のF1タイトルを獲得するための挑戦を諦めてはいない。
レッドブルが所有するウェブサイト『Speedweek』における自身の定期コラムにおいて、マルコは「中間の報告としては、残念ながら我々の期待どおりにはならなかった」と記した。
「ウイングのテスト強化の後でさえも、我々がマクラーレンに近づくことができなかったことには大きく落胆した。今なお、我々には0.3〜0.4秒の遅れがある。バルセロナで追いつけると期待していたが、残念ながらそれは実現しなかった」
「我々は世界選手権リーダーに49ポイント差をつけられており、これは非常に大きなギャップだ。もし我々が改善できなければ、いずれタイトル獲得のチャンスも消滅するだろう」
チーム代表クリスチャン・ホーナーと同様に、マルコもすでにコンストラクターズ選手権は諦め、フェルスタッペンのドライバーズタイトルに集中している。しかし一貫して高いパフォーマンスを示すマクラーレンに対抗するには、マシンを改善し、すべての面で完璧な戦いをする必要がある。
「ドライバーズ世界選手権でタイトルを獲得するには、すべてのサーキットで競争力のあるマシンが必要であり、ごく限られた特定のコースでのみ速いというのでは不十分である」とマルコは言う。
「現在非常に強力なマクラーレンに対して勝つには、すべてが完璧に噛み合う必要があるのだ。我々には完璧なドライバーがいるが、ピットストップ、戦略、マシン、タイヤの摩耗、すべての要素が完璧でなければならない」
「マシンを適切な作動ウィンドウに入れ、タイヤを必要な温度に持っていく必要がある。おそらく、ほんの小さな調整が必要なだけかもしれない。我々は金曜日のフリープラクティスではしばしば非常に悪いスタートを切り、その後、予選までにマシンを改善し、時には表彰台に登る、あるいは勝利さえもぎ取ることがある。しかし、我々にはマクラーレンが示しているような一貫性が欠けている」
「我々はこの課題に対して絶えず努力しており、今後も小さな適応を続けていくが、大きな変更は予定していない。過去には新しいアンダーボディや新しいサイドポッドといった大きなアップデートがあったが、今は細部の作業が中心だ」
「チャンピオンシップの可能性が残っている限り、開発を続けていく。その後に、2026年プロジェクトに焦点を移すことになる」