2026年のF1には新サーキット、新規則、新メーカーが登場「忘れられないシーズンになると約束する」とドメニカリCEO
6月10日(火)、F1は2026年シーズンの暫定カレンダーを公開した。これに伴い、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリとFIAのモハメド・ビン・スライエム会長がコメントを発表した。
2026年のF1は、今年と同じ24戦で争われるが、いくつか変更点がある。そのひとつが、スペインのマドリードが新たにカレンダーに加わったことだ。2026年より、スペインGPはマドリードの市街地コースで『マドリング』で行われることが決まっており、これまでスペインGPを開催してきたバルセロナのカタロニア・サーキットは、2026年は異なる名称を用いることになる。
またこれに伴い、イモラ・サーキットでのエミリア・ロマーニャGPがカレンダーから外れた。これはサーキット側が、F1の求めるサーキットのアップグレードをすべて行うことができなかったためだと言われており、これで2026年のレース数は24戦に保たれた。ただしオランダGPは今年で開催を終了するため、イモラが来年カレンダーに復帰できる可能性はある。
また毎年5月末に行われていたモナコGPは6月の開催となっている。反対に、これまで6月に開催されてきたカナダGPは5月に移動。これによりスケジュールはより合理化され、大西洋を横断する移動が1回減少すると言われている。
2026年のF1には、新しい技術規則が導入され、さらにアウディ、キャデラック、フォードといった自動車メーカーの参入も決まっている。F1のCEOであるドメニカリは、そんな2026年シーズンを「新時代」と表現した。
「2026年はF1にとって新時代となり、このスポーツの新しいレギュレーション、マシン、そして100%持続可能な燃料を使用するエンジンを目にすることになる。またマドリードをカレンダーに迎え、アウディ、キャデラック、フォードといった大きな自動車ブランドがF1グリッドに加わることを嬉しく思う」
「忘れられないシーズンになることを約束する。世界最高のドライバーたちが彼ら自身を限界まで押し上げ、世界中で見守る何百万人ものファンの前で素晴らしいホイール・トゥ・ホイールのバトルをするために、我々は再び世界中の24の素晴らしい会場に集まることになる」
「熱心にサポートしてくれた我々のすべてのファンに感謝したい。そして、F1にとってまた歴史的な1年になるであろうこのスケジュールを実現するために、献身的なサポートをしてくれたことについて、FIA、ボランティア、マーシャル、オフィシャル、またプロモーター、パートナー、スポンサー、開催都市、地元のモーターレース連盟にも感謝している」
またFIAのスライエム会長も、新たな1年を迎えるにあたって、ファンや、カレンダーの実現に携わった関係者に感謝の言葉を述べた。
「来年のFIAフォーミュラ1世界選手権は、このスポーツにとって重要な新しい章となる。新しいレース、新しいチーム、新しいマニュファクチャラーが登場し、革新と競争の新たな時代の到来を告げる」
「5大陸で24のグランプリが開催され、シーズンはまさに我々のコミュニティのグローバルな性質を反映している。一方で、カレンダーの地理的な流れが改善されたことは、選手権をより効率的で持続可能なものにするという我々の共同コミットメントを示している」
「マドリードのデビューや、アウディ、キャデラック、フォードといったアイコニックなブランドの登場、そして100%先進的な持続可能燃料を使用する次世代のF1マシンの導入は、レースのエキサイティングな新時代を示すものだ」
「この素晴らしいシーズンの開催と、あらゆる面でスポーツを前進させ続けるカレンダーの実現に携わったすべての人に感謝する。そして、情熱と揺るぎないサポートによって、このスポーツのスピリットを生かし続けてくれているファンのみなさんにも感謝している」