
【】アルボン、2度の接触でフロントウイングをふたつ破損「被害を受けないよう最善を尽くしたが損害が発生した」
6月3日
2025年F1第9戦スペインGPの決勝レースが行われ、ウイリアムズのカルロス・サインツは14位、アレクサンダー・アルボンはリタイアでレースを終えた。
17番手からソフトタイヤでスタートしたサインツは、9周目にソフトタイヤに交換し、34周目に2界目のピットストップでミディアムタイヤに履き替えた。タイヤ交換義務はこれで果たされたが、レース終盤のセーフティカーの際に3度目のタイヤ交換で再びソフトに交換し14位で完走した。
一方アルボンは、ユーズドのソフトで11番手からスタートしたが、スタート直後にニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)と接触し、フロントウイングにダメージを負った。6周目にピットに入ったアルボンはフロントウイングを交換し、タイヤも新品のソフトに。ところがこの第2スティントで、アルボンはターン1でリアム・ローソン(レーシングブルズ)と接触し、フロントウイングの左の翼端版を破損。その後アルボンは10秒のタイムペナルティを消化し、レースをリタイアした。
■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=14位(66周/66周)
17番グリッド/タイヤ:ソフト→ソフト→ミディアム→ソフト

「僕にとってもチームにとっても厳しいレースだった。1周目にフロントウイングにダメージを受けてしまったので、レースタイムを大幅に失ったし、他のクルマを追いかける際にはエンジンのオーバーヒートに苦しんだ。クリーンエアのなかではペースがよくなったように見えたが、予想されていたとおり週末全体としてはあまりよいものではなかった。今週ずっと素晴らしいサポートをしてくれたファンに感謝したいし、カナダにはもっとよい調子で戻れるよう願っている」
■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=DNF(27周/66周)
11番グリッド/タイヤ:ソフト→ソフト

「序盤で非常に大きく後れをとり、ターン1で劣勢に立たされてしまった。前にいるクルマは互いを避けていたが、僕は衝突されてしまったので、フロントウイングを交換するために3ストップ戦略を取らざるを得えなかった。それぞれのインシデントで被害を受けないよう最善を尽くしたが、結局のところどちらの場合も損害が発生してしまった」
「このコースを見直して、なぜ僕たちにとってこれほど困難だったのか理解する必要がある。僕は自分たちがトップチームになることを望んでいる。このようにコースでマシンをテストして貴重な教訓を学び、将来に向けてマシンを最適化することが重要だ。全体的に、マシンの調子はよいと感じているので、カナダを楽しみにしている」
(Text : autosport web / Translation : AKARAG)
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