
【】ルクレール、母国GP連覇はならず「ポールを逃した時に勝利を失っていた」ハミルトン「50秒遅れの理由は分からない」
5月27日
2025年F1モナコGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは2位、ルイス・ハミルトンは5位だった。
2番グリッドからスタートしたルクレールは、決勝でもポジションを維持し、ランド・ノリス(マクラーレン)の後ろを走った。終盤、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がタイヤ交換を遅らせて首位を走り、ノリスが抑えられる形になったことで、ルクレールはノリスから1秒以内に追いついたが、オーバーテイクはできず。最後から2周目にフェルスタッペンがピットに入ると、ノリスはペースを上げて遠ざかっていき、最終的にルクレールは3.131秒差の2位となった。

ハミルトンは、予選は4番手だったが、他車妨害のペナルティで3グリッド降格となり、7番グリッドからハードタイヤでスタート。ファーストスティントでは7番手を走行。前に位置していたアイジャック・ハジャー(レーシングブルズ)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)よりピットストップを遅らせ、空間ができたところでプッシュ、18周目に最初のタイヤ交換後、ポジションを落とさず5番手で復帰、2台の前に出ることに成功した。
しかし4番手とのギャップは大きく、ハミルトンは追いつくことはできず、そのまま5位でフィニッシュした。優勝したノリスからは、51.387秒遅れ、4位のフェルスタッペンとのギャップは30.815秒だった。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=2位(78周/78周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
「今日、勝利を収められなかったのは残念だが、全力を尽くした。結局のところ、昨日の予選で僕たちは勝利を失ったようなものだ。ランドの方が良い仕事をした。彼はこの勝利に値する」
「良い面に目を向けると、2位という順位は今週末の僕たちの期待を上回るものであり、全体的には良い結果だった」
「フェラーリとして、世界中から素晴らしいサポートを受けることができて幸運だと思っている。さらに、モナコ出身の僕としては、モナコの人たちが応援してくれているのを見ると、本当に心が温まる。昨年、ここで優勝することで子供の頃からの夢を実現した。残念ながら今日は叶わなかったが、来年はまたトップに立ちたいと思っている」

■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=5位(78周/78周)
7番グリッド/タイヤ:ハード→ハード→ミディアム

「7番手スタートで厳しいレースになることは分かっていたが、ポジションを上げることができて良かった。前に空間ができてからは、少し挽回することができた。ただ、トラフィックに引っ掛かっていた時にかなりの時間をロスしたし、バランスが思ったほど良くなかった」
「それでも、シャルルが表彰台を獲得し、チームがしっかりとポイントを獲得できたことは励みになる。主な目標としていた予選での前進を成し遂げることができた。週末を通してマシンをより競争力のある状態にするために尽力してくれた全員に心から感謝する。バルセロナではこの勢いをさらに伸ばしていきたいと思う」
(『Sky Sports F1』から、ウイナーから約50秒差でのフィニッシュになった理由について聞かれ)「そういうこともある。(理由は)分からない」
「7番手からスタートし、しばらく2台のマシンに引っかかった。彼らの前に出た後は、単独走行になった。前との差は大きくて、僕は誰ともレースをしていなかった。セーフティカーか何かが必要だったが、そういうことは起こらなかった。そこからはかなり単純な展開になった」
「(自分が得られる)情報があまり明確ではなかった。自分が何を目標に戦っているのか、分からなかった。前にいるドライバーたちには全く近づいていなかった」

(Text : autosport web)
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