
【】ブレーキトラブルに見舞われたガスリー。角田との接触は「彼が右に動いたので逃げ場がなかった」と主張
5月27日
2025年F1第8戦モナコGPの決勝レースが行われ、アルピーヌのフランコ・コラピントは13位、ピエール・ガスリーはリタイアでレースを終えた。
コラピントは18番手から新品のハードタイヤでスタートし、他車のピットストップなどで14番手まで順位を上げると、13周目にユーズドのミディアムタイヤに交換。26周目には2度目のタイヤ交換を行って新品のミディアムを履いて、最後まで走り切った。
一方ガスリーはコラピントのひとつ前の17番グリッドから新品のミディアムでレースをスタート。バーチャルセーフティカー(VSC)の直前にピットに入って2セット目の新品ミディアムに履き替え、18番手を走行していた。ところがガスリーはブレーキのトラブルに見舞われ、9周目にヌーベルシケイン(ターン10)の手前で前走車の角田裕毅(レッドブル)に追突してしまった。これで左のフロントサスペンションに大きなダメージを負い、自力でガレージに戻ったもののリタイアとなった。
■フランコ・コラピント(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=13位(76周/78周)
18番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→ミディアム

「今日は18番グリッドからのスタートだったので、特にアクションがほとんどないレースでポイントを獲得するのは難しいことだった。トラフィックやコース上の他チームの異なる戦術を考慮すると、13位でフィニッシュできたのが僕たちの限界だったと言えるだろう」
「ピエールのインシデントがあったため、僕たちは早めにピットストップをすることに決めた。そこからは、ここモナコでの困難な週末を締めくくるための厳しいレースになった。低速でのバランスに苦戦し、ここではマシンを思い通りに動かすことができなかった」
「より従来的なコースで行われるスペインでの次のグランプリに向けて、引き続き懸命に取り組んでいくよ」
■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=DNF(7周/78周)
17番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム

「レースをこんなに早く終わらせるのは、決してよいことではない。レース展開を見ると、グリッドのかなり後方からスタートしたのでチャンスは非常に限られていたが、チームにとって最終的に大きな不満の残る結果になったことは明らかだ」
「あのインシデントでは、ブレーキング中に(角田)裕毅があそこまで動くとは予想していなかった。彼はトンネルの手前でミスを犯し、その後コースの左側でブレーキをかけ始めてから右側に移動したので、僕は追い詰められてしまい、逃げ場がなかった」
「僕たちは1周目にピットインしていたので、もしかしたらレース後半にチャンスが生まれていたかもしれない。リタイアやペナルティを除けば、ほとんどのクルマはスタートした場所で完走したようだ。僕たちはスペインに向けて前進し、パフォーマンスレベルの向上を目指さなければならない」
(Text : autosport web / Translation : AKARAG)
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