2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

【】マクラーレンが初日ワン・ツー、一発の速さもロングランも好調。ガスリーが3番手/F1エミリア・ロマーニャGP FP2

5月17日

 2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目が行われ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がトップタイムをマークした。2番手はランド・ノリス(マクラーレン)、3番手はピエール・ガスリー(アルピーヌ)となっている。角田裕毅(レッドブル)は8番手だった。

 気温20度、路面温度38度というコンディションで、現地時間16時にセッションがスタート。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)だけが、このエミリア・ロマーニャGPで今年初めて使用されるソフトタイヤ『C6』でコースに出ており、それ以外の18台はミディアムタイヤだ。アロンソの前を走っていたフランコ・コラピント(アルピーヌ)は、ターン2でアロンソの進路を塞ぐ形となり記録されたが、お咎めなしとなった。

 ミディアム勢ではランド・ノリス(マクラーレン)が1分16秒074でトップに立っていたが、カルロス・サインツが1分15秒992、アレクサンダー・アルボンが1分16秒059とウイリアムズの2台がワン・ツー体制を築く。しかしすぐにノリスが1分15秒052で再びトップに立ち、タイムはどんどん更新されていった。FP1でトップだったピアストリはセクター2で全体ベストタイムを記録したものの、順位は上がらず1分16秒152で4番手。角田は1分16秒422で9番手だ。

 最初の走行を終え、トップ5はノリス、サインツ、アルボン、ピアストリ、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)という5人だ。その後ジョージ・ラッセル(メルセデス)を筆頭に各車ソフトタイヤに履き替え、まずはラッセルが1分15秒693を記録しトップに立った。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分15秒735で2番手、チームメイトの角田はセクター1で全体ベストタイム、セクター2と3で自己ベストタイムをマークし1分15秒827で3番手に続く。しかしその直後にアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)が1分15秒792で角田を上回った。

 さらにガスリーが1分15秒569でラッセルを上回る。ノリスはセクター2と3で全体ベストをマークし1分15秒318、ピアストリはノリスを上回って1分15秒293と、マクラーレン勢は頭ひとつ抜けた一発の速さを披露した。

 母国イタリアでのレースを迎えているフェラーリはシャルル・ルクレールが6番手で、ブレーキが温まりすぎてきかないと無線で訴えている。またエミリア・ロマーニャ州ボローニャ出身で、ホームレースを戦うアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、この時点で1分16秒406で17番手と少しラッセルと離されている。

 セッション後半に入ると、各車最初に履いていたミディアムタイヤに戻してロングランに取り組んだ。トップのピアストリは1分19秒台後半のタイムで走っており、ラップによってはノリスを大きく上回る好ペースを披露。そのノリスは1分20秒台前半、フェルスタッペンは1分20秒台後半〜21秒台前半あたりのタイムで走行しており、少しマクラーレン勢からは遅れているようだ。フェルスタッペンは「ターン2でブレーキングをすると足に何かが当たる」と無線で伝えていた。

 残り時間8分を切ったところで、ハジャーがグラベル上にストップした。ハジャーはターン3を過ぎたところでバランスを崩し、リヤが流れてスピンを喫しターン4のアウト側のグラベルに飛び出し、タイヤバリアにぶつかった。その後自力で動き出したものの、マシンが止まってしまいセッションは赤旗に。残り時間2分のところでセッションは再開されたが、各車スタート練習を行ってFP2を終えた。

 初日をトップで終えたのはピアストリで、2番手はノリスと、FP1に続いてマクラーレンのワン・ツーとなった。3番手には0.2秒差のガスリーが入っている。4番手以降はラッセル、フェルスタッペン、ルクレール、ハジャー、角田、アルボン、サインツというトップ10だった。

ランド・ノリス(マクラーレン)
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP ランド・ノリス(マクラーレン)
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)


(Text : autosport web)