
【】「今季最悪のパフォーマンス」と嘆くメルセデス。タイヤのオーバーヒートに苦しみ、ラッセルはトップ3から脱落
4月22日
2025年F1サウジアラビアGP決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルは5位、アンドレア・キミ・アントネッリは6位だった。
セカンドスティント序盤まで、グリッドと同じ3番手を守ったラッセルだが、タイヤのオーバーヒートに苦しみ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれて5位という結果に終わった。アントネッリはタイヤに苦労しつつも、背後のルイス・ハミルトン(フェラーリ)とのギャップを保ち、6位を守った。
トト・ウォルフ代表は「今年ここまでのなかで最悪のパフォーマンスだった」と振り返った。
「タイヤがオーバーヒートしたためペースが落ちてしまった。表彰台を狙えることを期待してレースに臨んだが、タイヤの限界もあり、5位と6位が精一杯だった。パフォーマンスを分析し、なぜそうなったのかを突き止め、早急に改善策を見つける必要がある」

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(50周/50周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「今夜のレースはタイヤがすべてであり、残念ながら僕たちはタイヤのオーバーヒートに苦しんだ。第2スティントの始めに(マックス・)フェルスタッペン(レッドブル)に食らいつこうとプッシュしたけれど、僕たちがその位置を保つのは無理だということがすぐに明らかになった。タイヤを少しでもマネージしようと試みたが、戦略によって新しいタイヤでプッシュしてきたルクレールとノリスに前に出られてしまった」
「その後、タイヤが一気に性能を失い、あとは5番手でマシンを持ち帰ることだけを考えて走った。結局のところ、今日はペースがなかった。もし他の場面でうまくやれていたとしても、これが今日の僕たちにとっての最大限の結果だった」
「この週末から得られるポジティブな点はしっかりと受け取るつもりだ。現時点でタイヤのオーバーヒートが僕たちのマシンの弱点であることは分かっている。チーム全員がその改善に集中しているところだ。うまくいかない日には5位で帰るしかないということを受け入れなければならないけれど、全員が弱点のエリアにおいて前進することを望んでいるし、それを早く実現したいと思っている」

■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(50周/50周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「厳しいレースだったが、最終的に6位でフィニッシュできたことには満足している。最初のスティントではミディアムタイヤでアンダーステアに苦しんだ。フロントタイヤが早い段階で劣化し始めたので、序盤のペースはあまり良くなかった。ただ、ピットストップの後にハードコンパウンドに変えてからは感触が良くなり、最後の10周では競争力のあるスピードを発揮できた。それでも、レースを通してタイヤがオーバーヒートしていたので、マネジメントが必要だった」
「今日のレースは僕にとって良い学びの機会になった。今回の3連戦はとてもハードだった。振り返って見直すべきことや取り組むべきことがたくさんあるが、同時に、マイアミでより強くなって戻って来るために、少し休息を取るのが楽しみでもある。チームとしてシーズン序盤の成果を土台にしつつ、改善を重ねて前進し続ける」

(Text : autosport web)
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