「現時点ではこれがマシンの最大限」「あれよりいいタイムを出す余地はない」/F1サウジアラビアGP予選コメント(2)
2025年F1第5戦サウジアラビアGPの予選が行われ、ポールポジション〜5番手に入ったドライバーたちが金曜日を振り返った。ポールポジション〜5番手に入ったドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)だ。
■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 5番手(Q1=4番手1分28秒128:ソフトタイヤ/Q2=5番手1分27秒798:ソフトタイヤ/Q3=5番手1分27秒866:ソフトタイヤ)
「とても激しい予選だった! セッションは全体的にうまくいき、スピードを上げ続けることができた。Q1の最初のラップで大きなスナップがあり、Q2進出のために2セット目の新品タイヤを使わなければならなかった。理想的な形ではなかったが、Q3には進出できた」
「(Q3では)赤旗が出たので、とにかく最後のアタックにかかっていた。何が起こったのか確認するためにラップを見直す必要があるけれど、セクター1でコンマ数秒をロスしてしまった。その後のラップは好調だったから残念だ。4番手も可能だったかもしれない」
「毎週末、自信を深めている。高速コーナーを抜けて壁に近づくのに大きな自信を持つことが必要なので、このサーキットは大きなテストだ。ステップ・バイ・ステップで、経験を積むにつれて、一貫性をもってすべてをまとめられるようになってきていると感じている。でも先を急がず、明日何ができるか見てみよう。長いレースになるだろうし、チームのためにしっかりとポイントを獲得したい」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
予選 4番手(Q1=13番手1分28秒552:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分27秒866:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分27秒670)
「4番手には満足していない。自分のドライビングには満足しているし、クルマのポテンシャルを最大限に引き出す方法も理解した。でも残念ながら、現時点ではこれが僕たちがマシンから引き出せる最大限だ。あるコーナーでライバルたちが発揮しているスピードを僕たちも出すにはグリップが足りないので、そのことを分析しなければならない」
「明日奇跡が起きることは期待できないが、いいスタートができれば表彰台もありえる。そのために全力を尽くすつもりだ」
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 3番手(Q1=7番手1分28秒282:ソフトタイヤ/Q2=4番手1分27秒599:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分27秒407:ソフトタイヤ)
「3番手は僕たちにとって素晴らしい結果だ。セッション前に3番手になると言われていたら、喜んで受け入れていただろう。でも、Q3終盤がかなり僅差だったのを見ると、あと0.1秒をどこかで見つけて、ポールポジションを獲得できたのではないか、という考えも浮かんでくる」
「とはいえ満足すべき結果だ。赤旗で最初のラップを失い、厳しいセッションになった。その後は、最後のアタックにすべてがかかってきた。そういう状況のなかで、決勝に向けて良いスタートポジションを確保できたのだから、良い仕事をしたといえるだろう」
「長いレースになるから、僕たちのレースペースを生かせるはずだ。マクラーレンのピアストリはアドバンテージを持っているようだから、レースは厳しい戦いになるだろう。でも僕たちも、金曜日のロングランは競争力がありそうに思えた」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
予選 2番手(Q1=3番手1分27秒901:ソフトタイヤ/Q2=3番手1分27秒545:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分27秒304:ソフトタイヤ)
「かなり満足している。あのラップより良いタイムを出せる余地はほぼなかったから、自分の仕事にはとても満足だよ。予選Q1とQ2は、遅れを取り戻そうとしているような状態だったが、最後のアタックで、ほぼベストのラップを走れたと感じている」
「ペースは良いので、明日はこのポジションから戦えると思う。優勝を狙える良い位置にいる。タフだけど楽しいレースになるだろう」
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選 1番手(Q1=1番手1分27秒778:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分27秒529:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分27秒294:ソフトタイヤ)
「今日はポールを取れて本当にうれしい。間違いなく予想外のことだった。予選に入る前にチームが最終的な調整を行ってくれて、それによってドライビングが少し快適になり、コーナーを攻めることができた。予選で本当に良い進歩を達成できた。走行ごとに改善を試みて、マシンの中でいいフィーリングを持つことができ、物事をより快適にすることができたんだ」
「タイヤのオーバーヒートが少なくなっていたのはポジティブだったし、適切なバランスを見つけることができ、夜になって気温が少し下がると、マシンが生き生きとしてきた」
「チームを本当に誇りに思う。赤旗の後も彼らは冷静さを保ち、正しい戦略を選んだ。自分では何が正しい判断なのかはっきりとは分からなかったが、GP(レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼ)が無線で指示を出してくれた。チームの判断が間違いなく正しかった」
「チームの努力による結果だ。エンジニア全員がこの結果に貢献し、特定のコーナーでの改善を助けてくれた」
「ラップレコードを破るために何をしなければならないかは分かっていた。ここで良いラップをまとめることができると、大きな満足感を覚える」
「明日は少しトリッキーなレースになるだろう。というのも、ここではペースが優れていれば追い抜きが可能だからだ。DRSゾーンも多いので、全員を後ろに留めておくのは簡単ではないだろうが、持てるすべてを出し切るつもりだ」
(レース後の会見で語り)「週末全体、特にFP3の状況を見た結果、ここでポールポジションを獲得できるとは全く思っていなかった。でも夜になるとマシンが生き生きとしてきた。最終的な変更をいくつか施した後、運転するのがずっと楽しくなり、グリップも良くなってきた」
「クラッシュが起きた後、アプローチを変えなければならないと分かった。でも、何をすべきか、全く分からなかった」
「GPは2周のアタックラップ分の燃料を積んで走ろうと言ってきた。最初のランはアウトラップで使用したタイヤで走り、その後ピットインして新しいタイヤに履き替えるというプランだ。燃料を多く積むから、最初のランは少し遅くなる」
「でも、あれは正しい判断だった。マシンの感触をつかみ、限界まで積み上げていくという点では、間違いなく僕にとって正しい判断だった」