ハース加入の平川亮「2週連続のF1ドライブを楽しみにしている」小松代表も「チーム全体の助けになる」と加入を喜ぶ
4月7日(月)、マネーグラム・ハースF1チームは、日本人ドライバーの平川亮が公式リザーブドライバーに就任したことを発表した。平川はこの件についてコメントを発表し、2週連続でF1マシンをドライブすることを楽しみにしていると語った。
平川は今年1月、アルピーヌのリザーブドライバーに就任し、3月にはバーレーンで行われたピレリのタイヤテストにも参加している。そして鈴鹿サーキットで開催されたF1第3戦日本GPのフリー走行1回目にも参加し、12番手タイムを残した。
昨年はマクラーレンのリザーブドライバーを務め、アブダビGPでFP1を走った平川。シーズン終了後のタイヤテストにはハースから参加しており、これで3チームのF1マシンをドライブした経験を持つことになった。一方で、平川は耐久レースでも輝かしい成績を残しており、2022年のル・マン24時間レースで総合優勝を達成し、WEC世界耐久選手権で2度チャンピオンに輝いた。
ハースのリザーブドライバーに就任した平川は、次のようにコメントを寄せた。
「ハースF1チームに加わることができて嬉しく思います。この機会について本当に感謝していますし、チームとの新しい旅を楽しみにしています」
「(ハースでは)バーレーンで初めてFP1セッションを走ります。レースの週末に2週連続でマシンをドライブするなんて楽しみです。バーレーンに行くのが待ち遠しいです」
「この機会を与えてくれた小松(礼雄)さん、マネーグラム・ハースF1チーム、モリゾウさん(トヨタ自動車の豊田章男会長)、TOYOTA GAZOO Racingに感謝しています。僕にとって新しい挑戦ですし、始まるのが待ちきれない思いです」
ハースの小松代表は、昨年のタイヤテストで起用した平川のことを高く評価しており、今回のリザーブ就任について「チーム全体の役に立つ」と加入を歓迎している。
「亮をマネーグラム・ハースF1チームに迎え、彼の経験が我々のVF-25に関する知識と理解を深めることになるのは素晴らしいことです」
「昨年のポストシーズンテストでは、彼のフィードバックは非常に詳細なものでした。今年4つの異なるサーキットで貴重なトラックでの時間を亮に与えることは、チーム全体の役に立ちます。TOYOTA GAZOO Racingとの提携の一環で、チームに新たな才能を迎えることは素晴らしいことです。彼のような聡明なレーサーと仕事ができて本当に嬉しいです」
平川は今後、今週末の第4戦バーレーンGPをはじめ、第9戦スペインGP、第20戦メキシコシティGP、第24戦アブダビGPのFP1に参加する予定だ。