オートスポーツweb日本GP特別企画:国内外で活躍するドライバー5人が本気(マジ)予想
4月4日に開幕した2025F1第3戦日本GP。晴天のなかで行われたフリー走行1回目(FP1)はランド・ノリス(マクラーレン)がトップタイムを記録し、4度も赤旗が出される波乱のセッションとなったFP2ではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がトップにおどり出た。
今週末は角田裕毅のレッドブル移籍や、昨年までとは異なるチーム勢力図など、見どころ盛りだくさんだが、気になる週末の展望について、独自で予想表を作成し、来場している国内外で活躍する5人のドライバーたちに予想をしてもらった。
まずは2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権&スーパーGT(GT500)のダブル王者の坪井翔。今週末は鈴鹿サーキット場内放送の解説やトークショーに参加するとのことで、F1日本GPに来ている。
本来ならFP2終了後に話を聞きたかったが、坪井がFP2の場内放送で解説を担当するということで時間が取れないなどの都合もあり、FP1終了時点の状況を見て予想してもらった。
そこで真っ先に本命で選んだのはノリスだった。
「ノリスはFP1でトップタイムでしたし、タイムを見ても(ライバルを)ちぎっていました。この2戦をみてもマクラーレンが上に来るのは間違いないかなと思います。ピアストリはFP1で何をやっていたのか分からないですけど、(本命は)やっぱりノリスかなと思います」
そこからの印付けには迷っており、対抗でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、表彰台候補でジョージ・ラッセル(メルセデス)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)を選んだ。
「正直(対抗は)ラッセルかなと思うんですけど、なんだかんだでフェルスタッペンが意地を見せてくるんじゃないかなと。予選で前に来られなくても、決勝終わったら2位になっているんじゃないかなと思います。あとは、表彰台候補としてはルクレールも来ると思います」
そして注目しているのは「もちろん角田選手ですね」と語っていた。
坪井と同じく、場内放送の解説やトークショーに出演する野尻智紀。彼もFP1での速さをみてノリスを本命挙げた。
「ノリスは特に予選に関してはまだ余力がありそうに感じました。決勝のペースはどうなるか……みんなデグラデーション(タイヤの性能劣化)が多いって言っていたので」と野尻。対抗以降に関しては、このように分析していた。
「マックスも裕毅も、クルマはそこまで仕上がり切ってなさそうでした。なんとなくコーナー進入のフェイズからちょっと曲がっていない雰囲気があって、リヤ(のグリップ)も言うほどないのかなと。そういうところでセンシティブな感じはしましたね」
「であれば、ルクレールの方が合わせ込みが楽だったりするのかなと思いました。表立ったミスもそんなになかったですし、まだ合わせ込みができそうなんじゃないかと思いました」
さらに野尻は「マックスがそこに行けるということは裕毅が行ける可能性は十分あると思いますから、なんとかそこに付いていって抜かすくらいの勢いで行ってほしいなと思います」と角田を表彰台候補に挙げる。
そして注目ドライバーにはラッセルを選んだ。これについては「ちょっと不気味感があるなと思います。なんか『(伸び代を)ノリス以上に持っていないかな?』と思っています」と野尻。
「本当なら本命にしたいくらいなんですけど……何だろうなぁという感じ。ノリスの方がパッと見で仕上がっていて順調に行くだろうなというのが見ていて伝わってきました」と、ラッセルの動きを気にしている様子がうかがえた。
今年もDAZNのリポーターを務めている松下。最終的にピアストリを本命、ノリスを対抗にしたが「2人とも◎をつけたい」というくらいマクラーレン2台が主役になりそうだという。
「ランドとオスカーが来るのは間違いないかなと。FP2は最後まともにアタックできていないかもしれないですけど、タイム的にはワンツーでしたし、ずっと良いところにいたので。ただ、まだFPなのでどうなるか分からないですけど、この2台が本命・対抗という感じになると思います」
今季もWRCに参戦中の勝田貴元も鈴鹿サーキットに来場。主にアルピーヌのホスピタリティに滞在し、親友である平川亮のFP1出走を見守っていた。
そんな勝田にも、FP2終了後に予想をお願いしてみた。
「やっぱりノリスとピアストリは調子が良いですし、この2人のポール争いになるのではないかなと勝手に思っています。マックス……というか何が何でも表彰台には来るだろうなと。だから、角田君には☆を付けましたけど、加えて△(表彰台候補)もつけたいです」
そして勝田もラッセルの存在を気にしている様子だった。
「週末は雨も降りそう(決勝日の午前が雨予報)じゃないですか。そういう時に『おぉ!』って思うようなビックリがあるのかなと。マクラーレンとかがドライで順調に来ていても、雨が降っちゃうと『あららら』となっちゃうイメージが多いですし、そういう時にリスクを負えなかったりします」
「逆にラッセルあたりが速いし、リスクを負ってギャンブル的なこともできるのかなと。そういう時に(トップに)来そうですね」
今季もFIA F2に参戦中の宮田莉朋も鈴鹿サーキットに来ており、金曜日はアルピーヌのピットでセッションを見守っていた。各ドライバーのラップタイムなどを細かく分析しており、「全員に印をつけたいくらい」というほど、気になるドライバーが多い様子だった。
そのなかで宮田は本命にノリス、対抗にラッセル、フェルスタッペン、ピアストリを挙げた。
「ランドはショートランもレースランも速くて、ずっと1分32秒台で回っていました。彼がスバ抜けていると思います」
「対抗が選びきれないので3人にさせてもらったんですけど……その中でも1番はジョージで、2番はオスカー、3番はマックスですね。特にマックスは手堅いかなと感じています」
「ジョージは1分33秒真ん中くらいでラップしていたんですが、もしジョージがショートラン(予選)でやらかしたら、マックスかオスカーが来ると思います」
「ルクレールはハミルトンよりショートランが速かったし、レースランも速かったんですけど、対抗の3人よりは遅かった印象です」
なかでも表彰台候補として、昨年FIA F2でともに戦ったアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を挙げていた。
「やっぱりメルセデスですし、ジョージが速いところを見るとあり得るのかなと。何より明日もFP3があるので、キミはまだ上がると思います」と宮田。
そして注目ドライバーについては、リアム・ローソン(レーシングブルズ)に印をつけた。
「(リアムは)ここで良い予選・良いレースをしたら自信を取り戻すと思うんで、そうすると裕毅がレッドブルでどうなるか分からないですけど、また(2人で)やり合うと思うんです。ただ、すごく難しいのが(レッドブルとレーシングブルズの)4台が近いところにいます。最後はアイザックが上にいるし、FP1では他の3台から離れていたリアムがFP2で近づいたから、これでもし逆転したら、あの2戦でどん底にさせられたメンタルが取り戻せるという意味で、この鈴鹿は注目しています」
「もちろん裕毅は日本人なので注目しないわけがないですし、ボルトレートもFIA F2チャンピオンなので見ています。でも(リアムが)裕毅より速くて、レースで裕毅に勝ったら、またどうなっていくのか……そういう意味では面白いんじゃないかなと思います」
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何人かのドライバーが言うように予選前にもう1度フリー走行(FP3)があるということで、この予想通りにいくとは限らないが、年に一度のF1日本GP観戦を楽しむ上で、参考材料のひとつにしていただければと思う。