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【】チケット完売でも利益を出せず、ベルギーGPは3年連続で赤字。F1開催の厳しい状況が浮き彫りに
1月15日
先週、スパ・グランプリ・グループの代表取締役が、ベルギーGPが3年連続で純損失を出したと発表したことで、ヨーロッパのグランプリ主催者らが直面している困難が明らかになった。スパ・フランコルシャンでのF1観戦チケットは完売し4日間のイベント期間中に37万人もの観客がグランドスタンドを埋め尽くし、グランプリのプロモーター収入が最大化されたにもかかわらず、最終的に損失が出たのだ。
発表によれば、F1に支払われる非常に高額なプロモーター料金のコストと、グランプリのような大規模イベントを企画するための組織コストが加算されたため、販売可能なチケットがまったく残っていなかったというのにスパ・フランコルシャンのプロモーターは350万ユーロ(約5億6700万円)近くの損失を被った。
このことは、とくに商業権所有者に支払われる料金が引き続き上昇するなか、毎年レース開催を続けることがプロモーターにとって持続不可能であるため、2027年以降は2年ごとにグランプリを開催することに同意した理由を説明する助けになっている。
先週末のブリュッセルモーターショーで、スパ・グランプリ・グループの代表であるメルキオ・ワテレットは、2022年のベルギーGPは500万ユーロ(約8億1000万円)を超える赤字で運営されたが、2023年には赤字額が230万ユーロ(約3億7200万円)まで削減されたことを説明した。昨年のイベントの最終的な財務結果が確定するのは3月末の予定だが、ワテレットは2024年の赤字額は300万〜350万ユーロ(約4億8600万円〜5億6700万円)と見積もられていると認めている。また、負債は契約どおりワロン地域によって毎年相殺されてきた。
スパでのベルギーGPで2023年よりも大きな損失が発生した原因として、同グループは多額の投資が行われたことや、より多くのファンをサーキットに呼び込むためにさまざまなプロモーション活動が実施されたことを指摘した。
なおベルギーGPは、新しいグランドスタンドが設置されて毎日2万人の観客がサーキットに入場できるようになる2020年まで、年間600万〜800万ユーロ(約9億7200万円〜12億9600万円)の損失を出していたということを忘れてはならない。
(GrandPrix.com
Translation: AKARAG)