【】角田裕毅、スタート時のトラブルが響き入賞に届かず「1周目にすべてが終わった」代表は2024年のポイント倍増を評価
12月9日
2024年F1アブダビGP決勝で、RBの角田裕毅は、11番グリッドから1ストップで走り、12位を獲得した。
スタートで大きく出遅れ、1周目に17番手に後退。一時8番手に浮上した後、新しいタイヤを履いたピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に抜かれ、10番手に。角田は唯一のピットストップを周囲のマシンより遅らせて22周目に行い、セカンドスティントを16番手からスタートした。
10番手まで順位を回復した後、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)にかわされ、終盤にはランス・ストロール(アストンマーティン)に抜かれて13番手でフィニッシュ。しかしストロールは5秒のタイムペナルティを受けたため、角田は12位に繰り上がった。
今回RBはポイントを獲得することができず、2024年コンストラクターズ選手権において8位(合計46ポイント)が確定した。2023年は同じくランキング8位だったが、ポイント数は25点だった。
なお、角田は2024年シーズンを通して30ポイントを稼ぎ、ドライバーズランキングで12位に。2023年は17ポイントで14位だった。
チーフテクニカルオフィサーのティム・ゴスは、一日を振り返り、次のように語った。
「今日は、1ストップレースをうまく実行し、ポイントを獲得するチャンスがあった。しかし残念ながら、くつかの技術的および運用上の問題により、劣勢に立たされた」
「裕毅のスタートは正しく進行せず、アンチストールが引き起こされた。グリッド後方から彼は堅実なレースを走り、終盤では、2ストップのストロールのすぐ後ろを走った。ローンチスタートの欠陥については、事前から兆候が見られていた。今後、この問題の解決にあたる」
チーム代表ローレン・メキースは、「シーズン最終戦は満足いくものにはならなかった」と認めた。
「裕毅はスタートラインからの発進時にトラブルに見舞われ、リアム(・ローソン)はピットストップ中に発生した問題により、10秒のストップ&ゴーのペナルティを受けた。今シーズンは特に、信頼性とピットストップの面で、チームが素晴らしい仕事をしてくれたことを考えると、このような形でシーズンを締めくくることになったのは残念だ」
「チャンピオンシップの順位には満足していないが、ドライバーたちは昨シーズンに比べてほぼ2倍のポイントを獲得し、トラック上でも良い戦いができた。冬の間には多くのエキサイティングな挑戦が待ち受けている。2025年に向けて進歩を続けるため、全力で取り組んでいく」
■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
決勝=12位(57周/58周)
11番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
残念ながら、今日の僕のレースはスタート直後に終わったも同然でした。何が起こったのか、正確には分かりませんが、正直、クラッチがスタックしたように感じました。その後、ピットストップをした時も、適切な形で止まるのに苦労しました。スタート時に何が起こったのかについて、より詳しく理解するため、エンジニアと一緒に、後で確認します。
その後はベストを尽くし、ポジションをいくつか回復することはできました。でも残念ながら、ポイント圏内に入ることはできませんでした。
今年を振り返ると、チームとして全力を尽くしましたし、シーズンを通して、自分がしたことには満足しています。シーズン最後のレースで良い結果が出ずに終わったのは残念です。良い結果を出せていたなら、チーム全員への感謝の気持ちを表す良い機会になったと思います。
(autosport web)
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