【】フェルスタッペン、低速走行の違反でポールから降格に「ノリスとアロンソの邪魔になるまいとした。不運な状況」
12月1日
2024年F1カタールGPの土曜日、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、スプリントで8位を獲得。予選では最速タイムを記録したものの、後に、“不必要な低速走行”により、1グリッド降格のペナルティが科された。そのため、土曜日の段階での暫定グリッドでは、フェルスタッペンに2番グリッドが与えられている。
スプリントは6番グリッドからスタート、ダーティな側だったこともあり、蹴り出しが悪く、9番手に後退。その後、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を抜いて8番手に上がったものの、チームによるとマシンのハンドリングが悪かったということで、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)をかわすことができず、8位でフィニッシュした。
しかし、レッドブルがマシンに多くの変更を加えたことで、フェルスタッペンは予選で速さを発揮した。予選Q1は楽に通過、Q2で2番手ノリスに0.3秒近い差をつけてトップタイムを記録した。Q3最初のアタックラップでは、僅差でラッセルの暫定ポールタイムに届かず。しかし2回目のアタックラップでラッセルとわずか0.055秒差で、フェルスタッペンはトップに立った。
一方で、Q3でクールダウンラップを走行しているフェルスタッペンに、アタックラップに向けて後方を走っていたラッセルが急激に追いつき、ラッセルが回避行動を取らざるを得ないというインシデントが起きた。予選後にスチュワードは、フェルスタッペンが、不必要に規定より遅く走行したとして、1グリッド降格のペナルティを科した。
そのため、フェルスタッペンは2番グリッドから、ラッセルは繰り上がってポールポジションから、決勝をスタートすることになった。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
スプリント 8位(6番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 1番手(Q1=5番手1分21秒579:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分20秒687:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分20秒520:ソフトタイヤ)
(※ペナルティ確定前のコメント)
今日は状況を好転することができたから、とても満足している。スプリントはかなりショッキングだった。オーバーステアがひどく、最初から最後までバランスに苦しみ、全く戦うことができなかった。
それでマシンに変更を加えたわけだけど、予選で好転し、パフォーマンスが良くなったことに、自分たち自身でも驚いた。感触がはるかに良くなり、マシンの安定性が向上したんだ。マシンが良いウインドウに入ると、限界までより攻めることができた。
本当に満足している。ポールポジションを獲得したのは久しぶりだからね。うまく変更を施して、このポジションに立てたことについて、皆をとても誇りに思うよ。
明日は優勝争いをすることになる。コース上で楽しめたらうれしいね。
(『Sky Sports F1』に対して、問題の低速走行について語り)僕は他の人たちを困らせるためにここにいるわけではない。あの時、デルタに従って走っていたら、2台(ランド・ノリスとフェルナンド・アロンソ)をひどい目に遭わせていただろう。チャンピオンシップのこの段階では、他のドライバーたちと言い争うような状況を作り出す必要はない。だから前のドライバーたちに従って、自分の行動を選択した。
一方で、ジョージは違うプランで走っていて、彼はタイヤの温度を早く上げようとしていた。そのために、僕の前に出ようとしていたんだ。
デルタタイムに関して僕たちはそういう状況にいる。デルタを守ろうとする者もいる。だけど、他の2台の邪魔をしたくなくて後ろに下がる者もいる。そうしなければ、彼らは(プッシュ)ラップに向けて適切にタイヤの準備を整えることができなくなるからだ。
つまり、少し不運な状況だったと、僕は思う。
(autosport web)
マックス・フェルスタッペン関連記事
- 王者フェルスタッペンの戦い:「厳しい時期にあってもリードを広げることができた。そのことを誇りに思っている」
- F1パワートレイン事情:折原GM「2025年はレッドブルとRBとパートナーとして戦う最終年。いい形で締めくくりたい」
- フェルスタッペン、不利を覆し、全周リードで勝利「とにかく楽しめた」SC中にスピンのペレスは審議の結果、処罰なし
- フェルスタッペン、低速走行の違反でポールから降格に「ノリスとアロンソの邪魔になるまいとした。不運な状況」
- フェルスタッペン、スプリント予選6番手で悲観的「単純に遅い。バランスが悪くてプッシュできなかった」/F1第23戦
- フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)