シューマッハー後任候補のボッタス、メルセデスとの契約は「シーズン後」と予想。他シリーズからオファーも
2024年シーズン限りでキック・ザウバーを去るバルテリ・ボッタスは、たとえリザーブドライバーとしてではあっても、メルセデスに復帰する契約がシーズン終了後に締結されることを期待していると、木曜日にカタールで認めた。
ドイツチームが、ミック・シューマッハーが今シーズン末でリザーブドライバーの役割を離れることを発表したため、ボッタスが彼の後任となることがすぐに発表されると予想されていたが、そうはならなかった。
この件について尋ねられると、ボッタスは元のチームとの契約条件が整いつつあることを隠さず、「話し合いをしているところだ。順調に進んでいるが、まだ少しやるべきことがある」と語った。
ベテランのフィンランド人は、メルセデスのリザーブドライバーの座を獲得することが最優先事項だとは言わなかったものの、現在の状況は彼次第であることを認めた。彼は「優先事項だとは言いたくない」と語ったが、「それはとても堅実な選択肢だ」と言い換えた。
さらにボッタスは、「先週末のトト(ウォルフ/メルセデスF1代表)の言葉には本当に感謝している」と付け加え、「いくつかのことを確定するにはもう少し作業が必要だ」と主張し、「いくつか個別のことについて、僕が『イエス』か『ノー』を決められる状況になってからしばらく経つ」と明かした。そのためボッタスは、「少なくともあと数日、あるいは1、2週間は待ってシーズンを終え、そうして話し合いをして様子を見ようと思う」と述べた。
ピレリは、2026年に必要となる、従来とまったく異なるタイヤの集中的なテストプログラムをまとめようとしている。そのような状況のなか、ボッタスは来シーズンにレースシートがないことが明らかになったため、後退にはなるが、追加の走行を行うことがより魅力的になったと認めた。
「そうだね、さらにテストがあるし、何をするにしてもドライビングを続けたい。たとえテストだけだとしても、何もしないよりはマシだ。だから、それは僕の助けになるだろう」
ボッタスの心の中でひとつ確かになっているのは、他のシリーズでフルタイムのレースはしないということだが、彼は最近NTTインディカー・シリーズへの参戦のオファーがあったことを認めた。
35歳の彼は「次はレース・オブ・チャンピオンズがある。メルボルンの前だ」と念押ししたあと、次のように続けた。
「いずれにせよ、来年はどこか別の場所でフルシーズンのレースをすることはないだろうが、スポットではレースに出るかもしれない。最終的にどこに行き着くか、どれだけドライビングやテストができるかによる。何かしらドライビングをするつもりだが、フルシーズンではない」
「インディカーのチームから、正式なオファーを含めて話し合いやアプローチを受けたが、来年は適切な準備を行うには少し早すぎると明確に伝えんだ」
2026年からグリッドに11番目のチームができるというニュースは、ボッタスにとっても朗報であり、彼は次のように率直に認めた。「僕たちはすでに彼らと話をしている。それによって最終的な目標である2026年のシート獲得の可能性が高まった。でも、そうならなくても、他のシリーズにはクールなものがたくさんある」
「彼らと話をしたが、話をしたのが僕だけではないのは確かだ。もちろん僕は関心を持っているし、F1にとっても素晴らしいことだと思う。キャデラックは最高のブランドだ。ゼネラルモーターズ(GM)が強力な後ろ盾になっているので、興味深いプロジェクトであることは間違いない」