2024.11.28

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:ボッタスのレッドブル行きの可能性は?


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 バルテリ・ボッタスは、2025年にレッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメイトになる可能性が少しでもあるかと尋ねられたとき、自身の考えを明らかにした。

 第6戦マイアミGP以来セルジオ・ペレスのパフォーマンスが低調であること、過去2レースでリアム・ローソンが角田裕毅に負けていること、また、フランコ・コラピントが激しいクラッシュを起こしていることを考慮すると、ボッタスを1年だけでも雇えば、レッドブルは2025年にコンストラクターズタイトルを取り戻す可能性を高められるだろうと、観測筋は考えていた。
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 それと同時に、速いが政治的な考えにとらわれず、おそらくF1史上最高のチームプレーヤーとなる完璧なナンバー2ドライバーをマックス・フェルスタッペンに提供できるだろう。

 2025年にレッドブルでフェルスタッペンのチームメイトになる可能性について直接質問されたボッタスは、あっさりと次のように答えた。「レッドブルのなかに、何らかの理由で僕のことをあまりよく思っていない人がいるような気がするので、それは選択肢ではないと思う。それはただ僕が感じていることだけどね」

 そして、この扉が閉ざされた今、ボッタスにとって来年F1に残る唯一の現実的なチャンスは、リザーブドライバーとしてメルセデスに復帰することだと思われる。

記録に残る2024年シーズン
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 ジョージ・ラッセルが今年のグランプリで複数回優勝した7人目のドライバーとなり、F1が75年の歴史のなかでたった1回しか達成できなかった記録が破られた。それが達成されたのは1981年になってからだが、当時はターボエンジンですでに走行していたワークスチームと、自然吸気エンジンに頼るシャシーメーカーにフィールドが分かれていた。

 したがって、コースの特性に応じてもフィールドが分かれる状況となっていた。最大出力が重要となるコースでは、ルノーとフェラーリが優勢となり、アラン・プロストやジル・ビルヌーブが複数のレースで優勝した。一方、より曲がりくねったコースでは、ネルソン・ピケ、カルロス・ロイテマン、アラン・ジョーンズ、ジャック・ラフィットらが勝利を分け合った。

 現在、史上初めて、マックス・フェルスタッペン(8勝)、シャルル・ルクレール(3勝)、ランド・ノリス、カルロス・サインツ、オスカー・ピアストリ、ルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセル(各2勝)の7人のドライバーが、同一シーズンにそれぞれ少なくとも2回のグランプリ優勝を果たしている。このことは、フェルスタッペンが当初圧倒的な優位に立った後に、選手権での競争がいかに激化したかを示している。

コスト上限に近づくウイリアムズ
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 ウイリアムズは、ラスベガスGPの予選でフランコ・コラピントが大事故を起こしたことを受けて、シーズン最後の2回のグランプリでは2台のマシンを異なる空力構成で走らせる可能性が高い。この事故によって甚大な被害が生じたため、ウイリアムズはブラジルGP後に製造した空力スペアパーツをすべてコラピントのマシンに取り付けざるを得なくなった。

 なおブラジルGPでは、日曜日にコラピントとアルボンの両名がマシンを損壊させてしまった。遅くとも木曜日の夜までに新しいパーツをカタールに送るのにほとんど時間がないため、ウイリアムズは損傷に備えて交換用のスペアのフロア、ウイング、その他の空力部品を用意せずに、週末中ずっと最新の空力パッケージでマシンを走らせるという大きなリスクを負うことになる。

 予選開始後にそうすることは、問題のドライバーにとってピットレーンスタートを意味する。最も可能性の高いシナリオは、アレクサンダー・アルボンにスペアパーツ一式を持たせて最新の空力パッケージで走行させ、コラピントは古いパッケージに戻して、さらなるダメージが生じた場合に備えてやはり十分なスペアパーツを備えるというものだ。

 ウイリアムズがコンストラクターズ9位になるのは不可避だと思われる。多くの新パーツを製造する必要があることからコスト上限に近づいているため、シーズン最後の2レースで保守的になるのは理にかなったことだ。得るものは何もなく、コスト制限を違反するとチームに長期的な悪影響が出る可能性があるからだ。

(Translation: AKARAG)

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