2024.11.18
【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:今でも弁舌が衰えない元F1最高権威者エクレストン
(c)XPB Images
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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バーニー・エクレストンは、友人でありベテランジャーナリストのロジャー・ブノワのおかげで、ブラジルGP以来いくつかの記事の見出しを飾っている。ブノワはインテルラゴスのレースの翌週、ファビアナとバーニー・エクレストン夫妻の客として、彼らが約10年前に購入したサンパウロ郊外の農場に滞在した。ふたりが楽しく過ごし、際限なくバックギャモンに興じている間、エクレストンはさまざまな事柄について自分の意見を述べることをためらわず、ブノワが彼の新聞『Blick』に自分の意見を掲載することを喜んで許した。
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とりわけエクレストンは、セバスチャン・ベッテルにF1復帰を控えるよう助言したと明かし、「4度の世界チャンピオンがまだ何を証明しなければならないというのか」と述べた。
また、ハミルトンのフェラーリへの移籍には異論を唱え、自身の観点から「フェラーリはルクレールを支持するので、ルイスにとっては容易なことではないだろう」と説明した。
だが、マラネロへのハミルトンの移籍は賢明だったとも認め、次のように付け加えた。「ハミルトンはメルセデスにはもういられない。彼が彼らを諦めたか、あるいは彼らが彼を諦めたかのどちらかだ。彼らは彼を引き留めるためにあまり努力しないだろうから、彼は去ったほうがいいだろう」
ベアマンのFP1代役が決定
(c)XPB Images
オリバー・ベアマンはルーキーとしてFP1セッションに参加する資格を失った。ルーキーと見なされる制限を1つ超える3回のグランプリに参加したためだ。フェラーリは、第24戦アブダビGPのFP1に向けて代わりのドライバーを探した。それはカルロス・サインツにとってフェラーリドライバーとして最後のグランプリのFP1となるが、彼はそのセッションを欠席する番になっているのだ。
イタリアのチームは決定を下し、シミュレータードライバーであり、2024年のル・マン24時間レース優勝者であるアントニオ・フォコに、今年のSF-24の1台を託すことを内部で発表した。また、シャルル・ルクレールもピレリ独自のテストに使用されるマシンで1日走行を行う。以前報じたように、ルイス・ハミルトンは年末までメルセデスから解放されないので、彼は2025年1月初旬までフェラーリのテストに参加できないだろう。
フェラーリにとってフォコをマシンに乗せることは、WECやファクトリー、そしてF1チームのために彼が行った仕事に対する褒美とするだけでなく、自社のシミュレーターとコースの相関関係がどれほど密接であるかを理解する絶好の機会にもなる。
そのセッションに備えて、フォコは先週末、2022年仕様のF1-75を使用してフィオラノで1日のテストを行った。このテストは、過去2シーズンにわたりフェラーリのハイパーカーをドライブしてきた28歳のドライバーが、F1のスピードに慣れるのを助けるために計画されたものだ。実現すれば2008年以来となるフェラーリのコンストラクターズタイトル獲得を決定づけるかもしれないこのグランプリの最初の走行で、フォコは、すぐに調子を上げることができるはずだ。
タイのF1プロジェクト
夏の間に首相が交代した後も、タイ政府はF1を誘致することを引き続き目標にしている。同国には他に優先すべきことがあるため、このプロジェクトが後回しにされるのではないかとの懸念があったが、新首相のペートンタン・シナワットはX(旧ツイッター)で、プロジェクトがまだ進行中であることを周知した。シナワット首相は週末に投稿したメッセージのなかで、「政府はタイでF1を開催する可能性について、まだ議論し検討しています」と述べた。
退任したタクシン・シナワット首相の次女であるペートンタン・シナワットは、次のように付け加えた。「これは観光客を誘致し、スポーツの雰囲気を醸成し、都市の拡大と改善につながる大規模プロジェクトであるため、政府はこの件に全力を尽くします。これらのことはすべて、国に新たな収入をもたらし、経済を刺激し、タイを本格的に宣伝するものです」
38歳の首相はタイでF1レースを開催することについて、「新たな収入をもたらし、経済を刺激し、タイを世界クラスの観光地として宣伝することができる」と考えていると締めくくった。
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