ウイリアムズ、スポンサー企業との新カラーリングを発表。ラスベガスGP欠場の憶測を払拭
来たるF1第22戦ラスベガスGPをウイリアムズが欠場する可能性を仄めかす噂が渦巻いているが、チームはそうした憶測を払拭し、ラスベガスGPへの取り組みを強調するFW46の最新版のカラーリングを公開した。
ウイリアムズは、アメリカGP、メキシコシティGP、サンパウロGPからなるF1のトリプルヘッダーで、激動の時期に直面した。チームはオースティンでの週末を無傷で乗り切り、ルーキーのフランコ・コラピントの10位入賞によってサーキット・オブ・ジ・アメリカズでチャンピオンシップポイントを獲得した。
しかし続くメキシコシティとサンパウロの後に、ウイリアムズは莫大な修理費とスペアパーツの在庫枯渇に見舞われた。アレクサンダー・アルボンは、メキシコシティGPのFP1で大クラッシュを喫し、日曜日のレースのオープニングラップでは角田裕毅(RB)と衝突してレースを終えた。また前回のサンパウロでは、アルボンは日曜午前の雨天のなかでの予選で大きな事故を起こし、損傷が修復不可能だったためレースに出場できなくなった。
さらに追い打ちをかけるように、コラピントもサンパウロでクラッシュが頻発した週末を過ごした。彼は予選での重大なインシデントに続き、雨のレースで赤旗を誘発する事故も起こした。
一連のインシデントと、急を要する対応によって状況は悪化した。チームのリソースは必然的に限界に達し、ウイリアムズがラスベガスGPに出場できないかもしれないという憶測が広まった。
しかし、ウイリアムズはスポンサーの『キーパー・セキュリティ』社と共同でデザインした新しいカラーリングを披露し、チームが来週に世界のエンターテインメントの中心地でグリッドに登場することが事実上確認された。
「F1はテクノロジー、スピード、イノベーションの頂点を象徴している」と、キーパー・セキュリティのCEO兼共同創業者であるダレン・グッチョーネは、新たなカラーリングが発表された際に語った。
「ラスベガスGPに向けたウイリアムズ・レーシングのエンジンカバーにキーパーのブランドが掲示されたことは、チームの技術的熟練度と高度なデザインを称えるものだ。これは、キーパーがチームと顧客が持つ最も機密性の高いデジタル資産を保護することに注力していることをさらに示している」
ウイリアムズは、新しいカラーリングと断固たる姿勢によって、渦巻くうわさに当てられたスポットライトをふたたびコースに戻した。ラスベガスまでの道のりは決して平坦なものではないが、最高レベルでレースをするというチームの決意は明らかだ。ファンが華やかさと魅力あふれるF1のラスベガス再訪を待ち望むなか、ウイリアムズはそのカラーリングだけでなく、ラスベガスの象徴的なストリップのライトの下でのパフォーマンスにおいても、強いメッセージを発信したいと願っている。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています