ピレリF1、2026年レインタイヤの初テストを実施。アルピーヌのドゥーハンが走行
F1タイヤサプライヤーのピレリは、11月13日と14日、2026年用タイヤテストをフランスのマニ・クールで実施した。今回協力したのはアルピーヌで、現リザーブドライバーであり来年同チームからF1デビューを果たすジャック・ドゥーハンが改造版A523で走行し、データを収集した。
F1各チームは、2026年のホイールリムサイズに対応するよう改造された旧型マシンを用意して、ピレリの2026年タイヤ開発テストに協力している。
今年の2026年向けタイヤテストは、今回が3回目であり最後となる。バルセロナとムジェロではドライタイヤのテストが行われ、今回のマニ・クールでは雨用タイヤのプロトタイプがトラックデビューした。
しかし初日13日には、A523にテクニカルトラブルが発生し、走行時間が予定よりも減ることになった。ドゥーハンは最初はドライタイヤで走行、その後、水をまいて人工的なウエットコンディションを作ったコースにおいて、インターミディエイトとエクストリームウエットで周回を重ねた。この日、ドゥーハンは合計47周を走行し、スリックタイヤで最速タイム1分16秒461を記録した。
テスト2日目は、再びドゥーハンが人工的なウエットコンディションのトラックで、106周を走行、1分27秒352の最速タイムを記録した。プログラムは主に、エクストリームウエットタイヤのプロトタイプの評価に重点を置き、インターミディエイトタイヤでの走行も数回行った。
2026年用タイヤテストは2025年に再開される。なお、最終戦アブダビGP後の12月10日火曜日には、ヤス・マリーナ・サーキットで2025年用ドライタイヤのテストが行われ、全チームが最終バージョンを評価する機会を得る。