2024.11.09
【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:予選と決勝が同日開催となったサンパウロGPのゴタゴタ
(c)XPB Images
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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インテルラゴスでの予選とレースのスケジュールが直前に変更されたことと、入場ゲートの技術的問題が重なり、ファンの体験は楽しいものとは言えなかったようだ。数千人もの観客が何時間も列に並ぶことをやめて、レース開始の数時間前にサーキットから立ち去ったのだ。そのため、グランプリのチケットは完売したとみなされていたものの、ブラジルのサーキット周辺の大きなグランドスタンドの一部に、予選とレースの両方でかなりの数の空席が見られたのは当然のことだ。
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最初の問題は、観客がオンラインで受け取ったQRコードを持参し、サーキットのブースで物理的なチケットを受け取る必要があったことから発生した。あまりにも遅れがひどかったので、観衆は抗議を始め、サーキットの係員はチケットを確認せずに全員にゲートを開けたため、金曜日にはフリー走行とスプリントシュートアウトを、料金を払わずに観戦するファンがかなりいた。
そして日曜日には、午前5時からサーキットの外に長い列ができていたが、ゲートオープンが遅れ、予選開始時には観客の半分がまだ外にいた。怒り狂ったファンの一部はそのまま家に帰ることを決め、まだ申込みを待っている人たちに割引価格でチケットを提供した。こうして、フランコ・コラピントを応援するために飛行機で渡航した多くのアルゼンチン人が、新たな国民的英雄の活躍を見るためにサーキットに入場することができた。
F1放送の権利問題
(c)XPB Images
現在の権利保有者である『Band TV』は、『TV Globo』の申し出をかわし、F1自身の計画を挫折させ、今後もブラジルにおけるF1世界選手権の放送の独占権を保持することになる。以前に報道されたように、F1はBand TVが契約上の義務を果たしていないと主張し、契約期間がまだ1年残っている状態で契約を破棄したいと考えていた。
ステファノ・ドメニカリは、ガブリエル・ボルトレートが来年ザウバーのシートを得ると見込んでいたTV Globoとはるかに有利な契約を確保し、すでに2025年に向けて切り替えを行うことに熱心だった。両者間の契約はブラジルGPの数週間前に締結され、TV GloboはアメリカGP中に開催された大規模イベントで放映権を確保したことを示唆した。
これはBand TVにとって不愉快なことだった。同社はF1中継の最大のスポンサーの1社を失ったにもかかわらず、経営陣はF1が課そうとしていた解約契約に署名することを拒否した。それに加え、木曜日には今年未払いだった金額を全額支払い、スプリントシュートアウトの前に『F1 TV』幹部のひとりに生放送で2025年のブラジルでの放映権を保持することを認めさせ、商業権保有者と、特にライバルのTV Globoをブラジルのファンの前で非常に屈辱的な立場に追い込んだ。
ベアマン、ルーキーテストに参加できず
(c)XPB Images
若きイギリス人ドライバーのオリバー・ベアマンは、体調不良のケビン・マグヌッセンに代わってブラジルGPに出場し、3度目のF1イベントを終えたが、そのためにシーズン最終戦のアブダビGP後の火曜日に予定されているシーズン後のルーキーテストに参加する資格がなくなった。
ハースは、そのテストで2025年のラインアップを走らせる予定でいた。アルピーヌはエステバン・オコンをその日のためにリリースすることを受け入れており、ベアマンは義務として起用しなければならないルーキーとして2台目のマシンで走る予定だったが、今では計画を変更しなければならないだろう。ベアマンがテストを欠席するか、それとも2台のVF-24のうち1台の走行をオコンと分担するかはまだ決まっていないが、ジーン・ハースのチームにとって最大の問題は、新人のために取っておいた2台目のマシンを誰がドライブするかということだ。
ハースのテストドライバーを長年務め、2020年シーズンの終わりにロマン・グロージャンに代わって2回のグランプリに出場したピエトロ・フィッティパルディは、これまで1日中走行する機会を得てきた。しかしフェラーリは、イスラエル生まれのロシア人であるロバート・シュワルツマンの走行を促したいと考えているかもしれない。
たとえ彼がヨーロッパを離れ、チームのインディカーデビューでプレマに加わる予定であってもだ。インテルラゴスで言及された代替案は、フェラーリのテスト兼開発ドライバーのひとりであるアーサー・ルクレールだ。ルクレールは、すでに2年前のフェラーリで数日間走行しており、最近では今週末バーレーンで行われたWECルーキーテストにも参加しており、常にスクーデリアのマシンを走らせている。
(Translation: AKARAG)
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