ローソンがペレスへの侮辱行為を謝罪。レッドブル首脳は接触を問題視、ローソンに反省を促す
RBのリアム・ローソンは、F1メキシコGPで激しくポジションを争ったレッドブルのセルジオ・ペレスに対して、コース上で中指を立てたことを謝罪した。
12周目に10番手ローソンの後ろにペレスが追いつき、バトルをするなかで、19周目のターン4でペレスが前に出かけたが、ローソンは激しく防御。2台はコース外にはみ出しながら、数コーナーにわたってバトルを続け、そのなかで接触が起き、ペレスのマシンのサイドポッドとフロアがダメージを受けた。この損傷によりダウンフォースが大幅に失われ、ペレスのその後のレースに影響した。
さらにローソンは後にコース上で、ペレスに向けて中指を立てて怒りを示した。その車載映像が流れたことで、ローソンに対して批判が集中している。ペレスは、ローソンのドライビングを非難すると同時に、他人に敬意を払うべきだとも発言した。
レース後、冷静になったローソンは、自分が間違った行動をしたと認めた。
「バトルをしている瞬間には、時にはこういうことが起こるものだ。ラップの半分を通して彼は僕をブロックし、僕のレースを台無しにしようとしていた。それで僕は腹を立てていた」
「でもそれは言い訳にはならない。僕はそんなことをするべきでなかったので、そのことについては謝罪する」
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、このインシデントについて、ローソンに対して苦言を呈した。
「チェコもローソンにかなり腹を立てていた。じっくり話し合う必要があるだろう」とマルコは『Viaplay』に対してコメントした。
「ローソンが非常にタフなレーサーであることは分かっている。彼をオーバーテイクするのは簡単なことではない。だが、チームメイト同士や、姉妹チームを相手にそういう行動をすべきではない。もっと敬意を払わなければならない」
マルコはまた、『ORF』に対して、「不必要な接触だった。ローソンの方に、より大きな責任があると思う」とコメントしている。
ローソンは、ペレスに対する侮辱行為を反省する一方で、バトル自体については、ペレスの動きに問題があったと主張した。
「ヘルムートはああいう行為が嫌いだと思う。僕は本来はそういうキャラクターではないし、人としてやるべきことではない」
「ターン4では彼に対してスペースを残していた。でも彼は僕をコースから押し出したんだ。ターン5以降、僕にスペースを与えなかった。テンションが高まったことは残念だ。彼はいったいどうしてほしかったのだろう」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています