2024年F1第20戦メキシコシティGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

【】ピアストリがまさかのQ1敗退。原因は旧仕様のエアロパーツ? マクラーレン/F1第20戦予選

10月27日

 2024年F1第20戦メキシコシティGPの予選で、マクラーレンのランド・ノリスが3番手、オスカー・ピアストリは17番手となった。

 FP3を2番手で終えたノリスは、予選ではさらにその速さを増し、Q1とQ2をともにトップタイムで通過した。

 しかし、セッションを進めるにつれてペースを上げてきたライバル勢にQ3では上回られてしまい、3番手で予選を終えた。

 一方、FP3でトップタイムを刻んでいたピアストリは、Q1での2度目のアタックにて、トラックリミット違反によるタイム抹消を受けてしまった。

 セッションの残り時間も少なかったためにさらにアタックを続けたピアストリは、わずかにタイムを縮めたものの連続プッシュでのタイムアップ幅は小さく、17番手タイムでQ1敗退となってしまった。

 チーム内の2台で大きく明暗が分かれたマクラーレン・フォーミュラ1チームのアンドレア・ステラ代表は、「競争力のあるマシンを持っていたが、コンディションが難しく、クリーンなラップをまとめきれなかったようだ」と予選を振り返る。

「ランド(・ノリス)にとって、3番グリッドはかなり良い位置だと思う。Q3まで彼のパフォーマンスは非常に強く、Q1とQ2の両方でトップタイムだった」

ランド・ノリス(マクラーレン)
2024年F1第20戦メキシコシティGP ランド・ノリス(マクラーレン)

「Q3のアタックは充分ではなかったが、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでは、予選で2列目までにつけることが重要だと思う。ここはターン1までの距離が長いので、ポールポジションが必ずしも良い位置とは限らないだろう」

「オスカー(・ピアストリ)については、ラップタイムが削除されてしまったために、かなりのプレッシャーがかかったはずだ。そして、タイヤのグリップレベルは低下してきていたため、この激しい予選で充分なラップを走ることは困難だった」

「今週末、オスカーはフロアとフロントウィングを旧仕様のまま使用している。それだけが今日の結果の理由であるとは言い切れないが、重要な点であると思っている」

「オスカーは17番手から決勝を戦う。楽観的に考えれば、昨年のランドは17番手から5番手でフィニッシュした。我々のペースは強いので、彼もまだまだ順位を上げることができるはずだ」

ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)

FP3 2番手(1分16秒551:ソフトタイヤ/18周)
予選 3番手(Q1=1番手1分16秒505:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分16秒301:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分16秒260:ソフトタイヤ)

「3番手という結果には満足している」

「だが、すぐにクルマの限界に到達してしまっていたような気がする。最後の2周ではそれ以上の力を引き出すのに苦労したよ」

「そして、誰もこれから使うタイヤでちゃんとしたロングランをしていないので、全員に疑問符が付いているはずだ。明日はどうなるかわからないし、厳しい戦いになるだろうが、いい位置にいるので楽しみだ」

ランド・ノリス(マクラーレン)
2024年F1第20戦メキシコシティGP ランド・ノリス(マクラーレン)

オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)

FP3 1番手(1分16秒492:ソフトタイヤ/18周)
予選 17番手(Q1=17番手1分17秒597:ソフトタイヤ)

「苦しくて残念な午後だった。ソフトタイヤでの最初のラップは順調で、Q2に進出できるはずだったのだが、縁石に乗り上げてかなりの時間を失い、その結果ラップが削除されてしまった」

「その後、2回目のプッシュラップではグリップが足りず、すべてをまとめることができずに終わってしまった」

「ただ、昨年のこのイベントでのランドと同じようなスタート位置になるし、彼はそれでも良いレースをしていた。自分も明日はできるだけ順位を上げて、ポイントを獲得できるよう頑張りたいね」

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2024年F1第20戦メキシコシティGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)



(autosport web)