フェルスタッペン、記者会見での不適切な発言で処罰、社会貢献活動を命じられる。自分のマシンに関して罵り言葉を使用
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、F1シンガポールGP木曜記者会見において使用した言葉に対する罰として、スチュワードから、社会貢献活動を行うことが義務付けられた。
スチュワードによると、問題視したのは、フェルスタッペンが前戦アゼルバイジャンでの自分のマシンについて述べた言葉だという。アゼルバイジャンでフェルスタッペンは、今年初めて予選でチームメイトのセルジオ・ペレスに敗れた。シンガポールでの木曜記者会見において、フェルスタッペンがこのことについて話すなかで、Fワードを使った場面があった。
フェルスタッペンの言葉遣いは、規則違反について定めた国際モータースポーツ競技規則第12条12.2.1.kへの違反とみなされた。
スチュワードは、「FIAの方針として、記者会見などの公的な場で使用される言語が、すべての視聴者や放送において一般的に受け入れられる基準を満たすことが求められている」と述べた。
「特に、世界選手権の参加者による発言は、スポーツ内外でロールモデルとなるべきものであり、これが求められる」
スチュワードは、今回の処罰を言い渡すうえで、2023年のラスベガスGPで、メルセデス代表トト・ウォルフとフェラーリ代表フレデリック・バスールが排水口の蓋が緩んだ事故について発した言葉について、警告を与えた例も挙げている。
「スチュワードは、シンガポールで行われたFIA木曜日ドライバー記者会見の記録を確認し、1号車のドライバー、マックス・フェルスタッペンが、アゼルバイジャンのイベントでの自分のマシンについて述べた言葉が、一般的に『下品、無礼』とみなされる、あるいは『不快感を与える』可能性があり、放送に適さないと判断した。これは国際モータースポーツ競技規則第20条で定義される『不品行』であり、第12条12.2.1.kの違反である」とスチュワードは説明した。
フェルスタッペンは、スチュワードに対し、自分にとって英語は母国語ではなく、今回使った言葉は、彼が学んだ限りでは日常的な表現であると説明、さらに、自身の行動について謝罪した。スチュワードはフェルスタッペンの説明を受け入れつつも、プレッシャーがかかっていない状況では特に、公的の場で話す際にロールモデルは配慮を学ぶことが重要であると述べた。
スチュワードは、フェルスタッペンの言葉が特定の個人やグループに向けられたものではないことも指摘している。「しかし、この問題は以前にも取り上げられ、競技者たちには十分に知られているため、スチュワードは過去よりも重い罰則を科すことを決定し、フェルスタッペンに『社会貢献活動の遂行義務』(国際モータースポーツ競技規則第12.12.4.1.d)を課すよう命じた。これはFIAスポーツ担当事務総長と連携して行われる」
F1関係者の罵り言葉については、最近、FIA会長モハメド・ビン・スライエムが、F1ドライバーが無線で使う悪い言葉を問題視し、これを放送することを制限する意向を示した。