フェルスタッペンを含む4人がバーチャルセーフティカー下で追い越しの違反。例外的措置としてペナルティを免れる
F1アゼルバイジャンGP決勝のチェッカーフラッグ後、バーチャルセーフティカー下であるにもかかわらず他車をオーバーテイクしたとして、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)が調査を受けたが、スチュワードは、違反を認めつつ、警告を行うにとどめた。そのため、決勝リザルトへの影響はなかった。
レース終盤、セルジオ・ペレス(レッドブル)とカルロス・サインツ(フェラーリ)がクラッシュしたことで、バーチャルセーフティカーが導入され、レース終了後もその状態が続いた。
しかしフェルスタッペン、ヒュルケンベルグ、オコン、ガスリーは、クールダウンラップで他車をオーバーテイク。これは、バーチャルセーフティカー下では禁止されている。
ランド・ノリス(マクラーレン)は、無線で、チェッカーフラッグ後にフェルスタッペンが他のマシンを追い抜いていることを報告していた。
スチュワードは、今回、4人には警告を行うにとどめるが、今後違反があった場合は、厳しいペナルティを科す可能性があると述べた。
「ターン2でクラッシュが起きた後、ドライバーは、VSCが表示されている間であるにもかかわらず、チェッカーフラッグ後に他の車両を追い越した」とスチュワードのレポートには記されている。
「チェッカーフラッグ後のオーバーテイク自体は珍しいことではないが、イエローフラッグ、セーフティカー、あるいはバーチャルセーフティカーの手順中にはこれは禁止されていることについて、ドライバーに対して注意がなされた」
「ドライバーは事故の場所を把握していたが、緊急用機材やマーシャルがコースに派遣されているかどうかを知ることはできず、そのため慎重に進む必要がある」
「スチュワードは、このような事例が、以前、今シーズン中に発生したが、当時は見逃されたことを認識している。従って、関係するドライバーおよび他の全競技者に警告を行う。今後の違反は重大なペナルティを招く可能性がある」