【】ルクレール、アグレッシブな戦略で好結果を狙うが失敗「悪夢よりひどいレースが4戦続いている」フェラーリ/F1第12戦
7月8日
2024年F1イギリスGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツは5位、シャルル・ルクレールは14位という結果だった。
サインツは7番グリッドからスタートで6番手に上がり、26周目にミディアムタイヤからインターミディエイトに、39周目にハードに交換。この時点で5番手を走行、後方のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)との間に大きなギャップを築いたため、50周目にポジションを落とすことなくピットストップ、ソフトタイヤでコースに復帰し、ファステストラップを記録した。
ルクレールは、11番グリッドから、スタートで8番手に浮上。13周目にはランス・ストロール(アストンマーティン)を抜いて7番手に上がった。しかし、その後のタイヤ戦略がうまくいかず、ルクレールはポジションを落とすことになった。
チームはルクレールについて「アグレッシブな戦略が功を奏さず、ノーポイントに終わった」と述べている。
「15周目に最初の雨粒が落ちてきたが、雨はインターミディエイトを装着するほど激しくはなかった。しかし4周後、雨が激しさを増したため、ミディアムタイヤで苦戦していたシャルルはインターミディエイトに交換するためにピットストップを行った。これはこういう状況で通常そうであるように、チームと相談し、彼が下した決断だった」
「シャルルは、路面がほとんど濡れていなかったため、インターミディエイトで苦戦。全車がインターミディエイトに履き替えるころには、シャルルは2セット目のインターに交換しなければならなかった。この追加ピットストップにより、シャルルがポイント圏内でフィニッシュできる可能性は事実上消滅した」
フレデリック・バスール代表は、「雨が降り、メルセデス2台がターン1でコースオフした時、彼をインターミディエイトに履き替えさせるという決定において合意した。シャルルのポジションを上げるには、アグレッシブな戦略を採るしかなかったのだ」とコメントしている。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=5位(52周/52周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ハード→ソフト
ファステストラップ:1分28秒293(52周目)
堅実ないいパフォーマンスを発揮できた。5位とファステストラップという結果は、これ以上は望めないものだったと思う。厄介なコンディションでの難しいレースをやり遂げ、上位陣との差を詰めることができたが、残念ながら路面が乾いた状態ではややペースに劣り、5位に甘んじるしかなかった。ライバルたちに迫っていくには、まだ一層の進歩が必要であることは明らかだ。
これから少し休みを取れるから、ここでいったん気を取り直して、ハンガリーではもっといいパフォーマンスを見せられるようにしたい。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=14位(51周/52周)
11番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→インターミディエイト→ソフト
スタートは良かった。だけど、残念なことにレースの展開は、僕らが望んだようにはならなかった。15周目あたりから雨量が増し、これからもっと強くなるだろうと考えて、ピットに入ってインターミディエイトに履き替えたんだ。アグレッシブな選択だったかもしれないが、ドライブしていた僕の感覚と天候に関するチームの予想から考えると、決して無謀なギャンブルではないように思えた。ところが、インターが機能するのに十分な雨量になったのはそれから数周後のことで、その頃にはもう僕のタイヤはボロボロになっていたから、もう一度ピットに入らざるをえなかった。結果としては失敗だったね。
このレースで起きたことをしっかり反省して、これからはあらゆるチャンスを確実に生かせるようにしたい。
(レース後にメディアに対して語り)とても悔しい。またしても忘れたい週末になってしまった。とても厳しい時期だ。言葉で説明するのは難しいが、これで4戦、悪夢よりもひどいレースが続いている。早く立ち直れることを願うばかりだ。
(autosport web)
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