2024年F1第9戦カナダGP 優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

【】三つ巴の戦い制したフェルスタッペン「何が起こるか分からないって楽しい!SCは幸運だったがそれもレース」F1カナダGP

6月10日

 2024年F1カナダGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2番グリッドから優勝を飾った。セルジオ・ペレスはバリアに接触したことによるマシンダメージでリタイアした。

 フェルスタッペンは、ポールシッターのジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)との激しいバトルを勝ち抜いて、今季6勝目、キャリア60勝目を挙げた。

 ラッセルを追うなかでミスをした際に、フェルスタッペンはノリスに抜かれ、3番手に落ちた。ラッセルが後退した後、1度目のセーフティカー出動時、レースをリードするノリスのピットインが1周遅れたのに対し、すぐさまタイヤ交換を行うことができたフェルスタッペンはトップに立った。その後は、ドライタイヤへの交換も、ノリスからのオーバーカットの試みも、2度目のセーフティカーもうまく乗り切って勝利を手にした。

優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2024年F1第9戦カナダGP 優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 ペレスは、16番グリッドから大きくポジションを上げられないまま走行。レース後半にクラッシュしてマシンが大きなダメージを負った際に、そのまま走り続け、パーツをコース上に落としながらピットに戻った。その時、フェルスタッペンがレースをリードしており、チームはセーフティカーを出動させたくないため、ペレスにピットに戻って来るよう指示したという。これが他車にとって危険な状況をもたらしたとして、レッドブルには罰金、ペレスは次戦スペインGPでの3グリッド降格ペナルティを受けた。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(70周/70周)
2番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→ミディアム

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2024年F1第9戦カナダGP トップ3のマシン:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)
2024年F1第9戦カナダGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)

 実りある勝利だった。こういうレースは自分に何が起こるか分からないから、とても楽しい。今日はレースをエンジョイした。

 天候がとても悪かったため、ミスを犯しやすい状況だった。レーシングラインから少しでも外れると、コースオフして、ウォールにぶつかる可能性があったから、集中する必要があったんだ。

 チームはすべてに関して適切なタイミングで適切な判断を下し、冷静に対処してくれた。

 同じようなコンディションになった過去数戦で、僕たちはいつも良い成績を収めてきた。だから今日も自信をもって臨むことができたんだ。

 セーフティカーは僕たちにとってはとてもラッキーだった。時には有利に働くこともあれば、不利になることもある。それがレースというものだ。

 最後にスリックタイヤを履いて走ると、マシンのペースはとても良くて、最後までペースを維持することができた。

 タフな週末だったけれど、60回目の勝利を無事に手にすることができて、本当に誇らしい。



2024年F1第9戦カナダGP 表彰式
2024年F1第9戦カナダGP表彰式 優勝マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位ランド・ノリス(マクラーレン)、3位ジョージ・ラッセル(メルセデス)

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=リタイア(51周/70周)
16番グリッド/タイヤ:タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→ミディアム

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2024年F1第9戦カナダGP ダメージを負ったマシンで走行するセルジオ・ペレス(レッドブル)

 僕は最近勢いをかなり失っている。調子を取り戻すために、今後数週間、懸命に取り組んでいく。

 1周目に(ピエール・)ガスリー(アルピーヌ)との間に接触があり、フロントウイングにダメージを負った。それが最初のスティントに影響し、勢いを失った。

 レースを通して、ドライのラインがひとつしかなく、追い抜くのがとても難しい時があった。ドライラインが広がり始めた時には、インターミディエイトが古くなりすぎていた。新しいインターを履き、フロントウイングを交換すると、ペースが良くなった。それでもオーバーテイクは簡単ではなかったけどね。

 最後のインシデントは僕自身に責任がある。ターン6で濡れた路面に触れてしまい、マシンをとめることができなかった。ブレーキに触れることもできなかったんだ。

 この2週間ほど、とても厳しい状況が続いているけれど、再び団結し、今週末のことから懸命に学習するつもりだ。

 予選の後にいくつか問題が見つかった。それがなければもっと上位を獲得できていたはずだ。スペインでは調子を取り戻し、シーズン序盤のレベルに戻りたいと思っている。それができるという自信があるよ。今後は、僕たちに適したサーキットでのレースが続くからね。



(autosport web)