2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP 1回目のピットストップ後、タイヤがきちんと装着されておらず再びピットに入ったアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

【】アルボン「ピット出口でリミッターを解除した時に振動を感じ、何かおかしいと気づいた」:ウイリアムズ F1第7戦決勝

5月21日

 2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが行われ、ウイリアムズのローガン・サージェントは17位、アレクサンダー・アルボンはリタイアに終わった。

■ローガン・サージェント(ウイリアムズ・レーシング)
決勝=17位(62周/63周)
19番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

ローガン・サージェント(ウイリアムズ)
2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP ローガン・サージェント(ウイリアムズ)

 今日は少々苦戦を強いられた。ここではオーバーテイクの機会はごく限られていて、DRSトレインに入ってしまうとダーティエアを浴び続けることになるから、タイヤをいい状態に保つのが難しくなる。しかも、後半のスティントでは何度もブルーフラッグを振られて、厳しい条件が積み重なっていったんだ。

 クリーンエアで走れた部分だけを見れば、パフォーマンスは周囲のドライバーたちと比べても、それほど悪くなかったと思う。それがポジティブな点だ。このレースについて話すべきことは、あまり多くはない。とにかくトラブルを避けて、淡々と周回を続けようと努めたというだけでね。

■アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ・レーシング)
決勝=DNF(51周/63周)
14番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム→ミディアム

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 ピットストップでのホイールのトラブルの後は、レースをテストセッションとして利用しようと考えて、ロングランでのブレーキに関する実験をした。レースコンディションでいろいろと試してみたんだ。

 ピットを離れた時点では、ホイールの取り付けに問題があるとは感じられなかった。ピット出口でリミッターを解除した時に初めて振動を感じ、何かがおかしいと気づいたんだ。でも、タイヤが外れてしまうことがないのはわかっていた。あるところまでは行っても、そこで止まっていれば大丈夫だからね。それでもペナルティの対象になったのは仕方がないし、彼らの判断は理解できる。

 少々つらいレースだったけど、絶望的だったわけではない。僕らにはプランがある。中団グループでは大量得点は難しいから、まだそれほど離されてはいないし、追いつくこともできると思う。昨年のこの時点で、僕らは1点しか獲っていなかった。そう考えれば、あまり変わらない位置にいるわけだ。当面、大きなアップグレードの予定はないものの、ひとまずクルマの軽量化に力を入れるつもりでいるし、小規模なアップグレードは投入することになるだろう。この週末から学べることを持ち帰って、次のモナコに焦点を合わせていきたい。



(autosport web Translation:Kenji Mizugaki)