【】チームワークで入賞したハース「ケビンの後退を受けて戦略を決定。皆で完璧な仕事を目指した」と小松代表/F1第2戦
3月11日
2024年F1サウジアラビアGP決勝で、ハースのニコ・ヒュルケンベルグは10位でチームにとって今季初ポイントを獲得した。
レース序盤にセーフティカーが出動した際に、ヒュルケンベルグはステイアウトし、8番手に上がった。その後、10番手までポジションを落とし、33周目にピットインした。
チームはヒュルケンベルグをポイント圏内に残すため、後方を走っていたチームメイトのケビン・マグヌッセンにサポートを求めた。マグヌッセンはペナルティふたつ(合計20秒)を科されていたため、入賞の可能性はなかった。
マグヌッセンは、12番手のポジションを維持しつつ、ペースをコントロールして後方を抑え続けた。それによって、ヒュルケンベルグはピットストップ後に再び10番手に復帰することができ、チームのために貴重な1ポイントをつかんだ。
小松礼雄代表は「最高のチームワークによって、チームが素晴らしい仕事をしたことをとてもうれしく思います」とコメントした。
「10番手と1ポイントをめぐって戦っていました。8人のドライバーが相手だったので、チャンスをつかむには、すべてを完璧に行う必要がありました。今日はケビンはふたつのペナルティを受けました。彼がポイント争いから脱落したと分かった時に、私たちは素晴らしい判断を下しました。ケビンは最高の走りをして、ターゲットタイムを守りながら、後方のグループを抑えきりました。ニコもミスのない走りをしてくれたと思います」
「素晴らしい仕事を成し遂げたチームを祝福します。次のレースが楽しみです」
■ニコ・ヒュルケンベルグ(マネーグラム・ハースF1チーム)
決勝=10位(50周/50周)
15番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
僕らの状況を考えれば、1ポイントには大きな価値がある。とてもクリーンなレースができたと思っているし、チームの戦略という観点からもすごくいいレースだった。セーフティカーが出動した時点で、僕らは2台の戦略を分けた。レース前にそのように打ち合わせをしていて、実際、それが見事に当たったんだ。
再スタートの後、僕より速いクルマはあっという間に姿が見えなくなったけど、おかげでフリーエアを得られて、いいペース、いいリズムを維持できた。それがまず第一のポイントだったと思う。
もちろん、僕がピットウインドウを確保できるように、後続のペースを抑えてくれたケビンのチームワークによるところも大きかった。完璧なチームワークだったね。この先、シーズン中に機会があれば、彼に恩返しをするつもりだよ。
(autosport web)
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