【】サインツ、10グリッド降格に憤り「何の過失もないのに信じられない。ペナルティを免除すべきだ」/F1第22戦木曜
11月18日
2023年F1ラスベガスGPの木曜、フェラーリのカルロス・サインツはフリー走行1=7番手/2=2番手だった。
サインツはFP1開始後数分というところで、緩んだマンホールカバーに衝突したことでマシンにダメージを負い、コース上でストップ。それによりセッションは中止となり、コース上のすべてのマンホールカバーのチェックと修復が行われることになった。
フェラーリは、サインツ車のダメージについて、次のように説明した。
「前を走るマシンによって、緩んだマンホールカバーがコース上に投げ出され、サインツはそれに衝突した。その結果、彼はバッテリーパックの交換を強いられ、日曜日に10グリッド降格のペナルティを受けなければならなくなった。マンホールカバーに衝突したことにより、サインツのSF-23には深刻な損傷が生じ、バッテリーパック以外にも、シャシー、パワーユニット、コントロールエレクトロニクスユニットの交換が必要になった」
エナジーストアはシーズン中に使用が許可されている基数を超えての交換になるが、フェラーリは、ペナルティの免除を求めた。しかし、スチュワードは、レギュレーション上、免除をすることは認められていないとして、サインツに同情しつつも、10グリッド降格のペナルティを科した。
当初、フェラーリは、FP2までにマシンの修復は間に合わないと述べていたが、FP2開始時刻が2時間半延期されたことで、サインツは走行することができた。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
フリー走行1=7番手(1分45秒824:ソフトタイヤ/4周)/2=2番手(1分35秒782:ソフトタイヤ/39周)
FP1でマンホールカバーによる問題があり、波乱に満ちた一日だった。そんな中でも、スタッフは素晴らしい仕事をしてくれた。FP2開始前にマシン全体をリビルドしなければならないような状況だったが、彼らのおかげで、2回目のセッションでプログラムを完了することができたんだ。メカニック全員に心から感謝している。
今週末は比較的競争力が高そうなので、明日が楽しみだ。ただ、マンホールカバーに衝突したことによるダメージで、いくつかのパーツを交換しなければならず、そのうちのバッテリー交換により、日曜日に10グリッド降格ペナルティが科されることになった。それはネガティブな点だ。正直言って理解できないし、今回起こったことを考慮すれば、ルール適用の免除が検討されるべきだったと思う。でも(そうはならなかったから)現状に対処していく必要がある。
(マンホールカバーの一件について語り)背中と首にかなり大きな衝撃を受けた。あのインシデントによって、シャシー、パワーユニット、バッテリー、そしてシートもダメージを負った。今週末の僕たちは比較的競争力が高い。だが、僕にもチームにも何の過失もないことによって、10グリッド降格ペナルティを受けると、チームから知らされた。
このことによって、僕の物の見方が完全に変わった。この週末について、そして今週末がこの先どうなるかについての意見が変化した。今の状況が信じられず、どれだけがっかりしているか、皆さんにも想像できると思う。今週末は、ずっとがっかりしている僕を見ることになるだろう。
今日僕に起こったことは、このスポーツがたくさんの点において改善することが可能であるという明白な例だ。今回のことは、不可抗力としてペナルティを科さないことも可能だった。でも、個人にとってのこういった状況をさらに悪化させる方法が常にあるものだ。今回は、僕が代償を払う番だった。
正直言って理解できないし、状況からして規則の適用を免除することが検討されるべきだったと思う。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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