
【】クラッシュでリタイアしたペレス「リスクは承知。どうしても優勝したかった」フェルスタッペンは理解を示す/F1第20戦
10月30日
2023年F1メキシコシティGP(メキシコGP)決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、今季16勝目を達成、シーズン最多勝記録を更新した。
セルジオ・ペレスは、スタート直後のクラッシュで、母国グランプリをリタイアという結果で終えた。
スタートで素晴らしい蹴り出しを見せたペレスは、ターン1でトップに立とうとしてアウト側から回り込んだところ、イン側のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と接触。ルクレールは、さらにイン側にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がいて、2台のレッドブルに挟み込まれるような形になった。ルクレールの右フロントタイヤに乗り上げたペレスのマシンは一瞬舞い上がった後、ランオフエリアに飛び出した。ペレスは、コースに復帰してピットに戻ることはできたが、マシンダメージが大きすぎて、リタイアせざるを得なかった。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(71周/71周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
今日はマシンのペースがとても良かった。皆とは違う戦略でいく計画を立てていた。でも赤旗が出たことで、その効果を示すことができなかった。それでも終盤、ハードタイヤで強さを発揮できたと思う。シーズン中に16回優勝するなんて、そんなことが可能だとは思ってもいなかった。信じられないようなシーズンだよ。
チェコがなぜレース序盤に攻めていったのか、僕には理解できる。メキシコは彼の母国だから、ホームレースで表彰台に上れたら、彼にとって素晴らしい結果になったことだろう。
観客がとどまってくれてよかったと思う。彼らは週末を通して素晴らしかった。いつもどおり、僕は歓迎されていると感じたよ。
今は、すでに次のレースのことを考えている。ブラジルで何ができるのかを見てみよう。
(レース後のインタビューで、ペレスの動きについて聞かれ)ここは彼のホームグランプリなのだから、気持ちは分かる。アウト側から回り込むという作戦を試してみたことは、十分理解できるよ。もちろん、後から映像を見ると、彼は少しスペースを残しておくことができたはずだと思う。でも一方で、あれがうまくいっていれば、素晴らしかっただろう。表彰台に上りたいという気持ちが大きかったのだと思う。ただ、残念ながら今回はうまくいかなかった。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=リタイア(1周/71周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム
ものすごくいいスタートを切ることができた。今年ここまででベストだったと思う。ギャップがあったから飛び込んだ。そうでなければ、ここにいる意味はないからね。
飛び込んだ時、シャルルがあれほどブレーキングを遅らせるとは予想していなかった。そこには3台並べるスペースはなかった。
どうしても今回勝利を手に入れたかった。リスクがあることは分かっていたが、もしうまくいけば、トップに立っていただろう。
ホームグランプリで、これまで2回表彰台を獲得した。そうなると、(優勝のために)全力を尽くしたいと思うものだ。今日は完全にそういう気持ちで攻めに行った。勝利が欲しかったから、全力でつかみにいったんだ。
こういう結果に終わり、本当に悲しい気持ちで帰ることになった。それでも、ベストを尽くした自分自身とチームを誇りに思う。これがレースであり、このスポーツは時にこういう展開になるものだ。
(レース後のインタビューで語り)リスクを冒し、高い代償を払った。とはいえ、シャルルがあれほどブレーキングを遅らせるとは思わなかった。彼は真ん中にいて、動きを取る余地があまりなかった。僕の方が彼より前に出ていたから、彼がちょっと引いてくれると思ったんだけどね。すべてのことが、起こるタイミングが遅すぎた。
(autosport web)
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