
【】復帰リカルド、マシンのダメージに苦しむ「悲惨なレース。どうすることもできない、と伝えるしかなかった」F1第19戦
10月24日
2023年F1アメリカGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのダニエル・リカルドは17位でフィニッシュ、上位2台の失格により15位となった。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、骨折で欠場していたリカルドの復帰レースについて、次のように語った。
「ダニエルは終盤は苦しんだものの、ファーストスティントは非常にうまく管理して走ったため、戦略の選択肢が増えた。最初のピットストップの直後、ブレーキダクトのパーツにダメージを負い、空力負荷と空力バランスが大幅に低下した。そのため、本来のペースで走ることができず、後退して後続集団のなかで戦うことになった」
「その後、終盤にセーフティカーが出動した場合に備えて、問題を解決するためにピットに入れるというギャンブルをした。ピットストップにおいてマシンバランスを改善することはできたものの、その後のレースでインシデントは起こらず、ポジションを上げるチャンスは訪れなかった」
チーム代表フランツ・トストは、リカルドのトラブルについて、次のように語った。
「ダニエルは、左フロントのブレーキダクトが壊れるというトラブルに見舞われた。それが空力上、非常に大きな影響を及ぼし、ダウンフォースが大幅に失われた。マシンバランスは崩れてしまい、彼は良いパフォーマンスを発揮することができなくなった」
「マシンが故障したことについて、ダニエルに謝らなければならない。そのせいで彼のパフォーマンスが制限されたからだ。メキシコで、マシンが高い信頼性を示すことを願っている。それによって、彼は予選とレースで良い走りができるはずだ」
■ダニエル・リカルド(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=15位(55周/56周)
14番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト
テキサスは僕にはあまり優しくなかった。レース序盤は、計画どおり進んでいたけれど、後ろからマシンが来て、ブルーフラッグが振られることが、大きなロスになった。
トラフィックで苦労し、その後、ダメージを負って、ペースを失った。
ミディアムコンパウンドでは、(角田)裕毅と同じラップタイムで走っていたが、僕は1回ストップのプランで走っていたため、タイヤマネジメントが必要だった。
身体的には、昨日よりは良かったので、スプリントレースが日曜のグランプリに向けた良いウォーミングアップになったということだろう。今日のレースでたくさんの距離を走り、多くのことを学ぶことができた。次のメキシコに向けてフルアタックしていくよ。
(『Mirror』などに対して語り)残念ながら、ダメージによって制限された。ハードタイヤに履き替えた直後にダメージを負い、すぐさまペースが大幅に低下した。
チームに対して「ごめんね、今は何もできない。不可能なんだ」と伝えた。チームからは「マシンのフロント部分のどこかにダメージがあるね」と言われた。デブリが原因だと思う。チームは、(ランス・)ストロールと何かあったのではないかと言ったけれど、確かに彼に接近したが、接触は起きていないと思う。だから、どこかでデブリに当たってしまったのだろう。そのせいで、本当に悲惨なレースになってしまった。
(autosport web)
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