
【】ピアストリがスプリントでF1初勝利「ソフトタイヤ勢にやられてしまうかと、一時は心配した」マクラーレン/F1第18戦
10月8日
2023年F1カタールGPの土曜スプリントで、マクラーレンのオスカー・ピアストリは1番グリッドからトップでチェッカーを受けた。F1でのトップフィニッシュはこれが初めて。マクラーレンにとっては、2021年イタリアGPでダニエル・リカルドが優勝して以来のことだった。
ミディアムタイヤを履いて1番グリッドからポジションを守って走り出したピアストリだが、ソフトタイヤのジョージ・ラッセル(メルセデス)に抜かれ、2番手に。しかしレース後半、ソフトタイヤ勢のペースは落ち、ミディアム勢が有利になるなか、ピアストリはラッセルを抜いて再びトップに立ち、後方から追いかけてくるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えきってフィニッシュした。
ランド・ノリスは3位を獲得。ピアストリ同様ミディアムタイヤを履いたノリスは、周囲のソフトタイヤ勢にスタートでかわされ、6番手まで落ちてしまう。しかしレース後半、タイヤを生かしてポジションを取り戻していき、フェルスタッペンの後ろの3位まで挽回した。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレンF1チーム)
スプリント・シュートアウト=1番手(SQ1=7番手1分25秒979:ミディアムタイヤ/SQ2=8番手1分25秒496:ミディアムタイヤ/SQ3=1番手1分24秒454:ソフトタイヤ)
スプリント=1位(1番グリッド/タイヤ:ミディアム)
すごくハッピーだ。緊張を強いられるレースだった。スタートでソフトタイヤ勢が良い蹴り出しを見せたから、これは困ったことになるぞ、と思った。でも彼らのタイヤはあっという間にだめになったので、結局は問題なかったよ。
今日はセーフティカーは僕の味方をしてくれた。マックスが後方からポジションを上げつつあったんだ。でも僕たち自身のペースも悪くなかった。今日のスプリントレースでは、タイヤをうまく管理して走らなければならず、他のコンパウンドを履いたマシンに対処する必要もあった。それをうまくやってのけたから、とても満足している。
マックスが2番手に上がった時、ポジションを守るために必死に努力する必要があった。でもペースはよかったし、タイヤをうまく持たせることもできた。そうして、スプリントでの初の勝利を挙げることができたんだ。最高の気分だよ。今日は、明日に向けて学ぶという要素もあり、そうして得たデータは重要になるだろう。
最後になったけれど、3回目のタイトルを獲得したマックスにおめでとうと言いたい。素晴らしい成果だね。
■ランド・ノリス(マクラーレンF1チーム)
スプリント・シュートアウト=2番手(SQ1=3番手1分25秒672:ミディアムタイヤ/SQ2=1番手1分24秒947:ミディアムタイヤ/SQ3=2番手1分24秒536:ソフトタイヤ)
スプリント=3位(2番グリッド/タイヤ:ミディアム)
まずは、スプリントで勝利を挙げたオスカーと、3回目のタイトルを獲得したマックスに、おめでとうと言いたい。
僕にとってはタフなレースだった。スタートが悪かったためにすべてが難しくなってしまった。とはいえうまく挽回できたと思う。楽しいバトルがあり、オーバーテイクをうまく成功させて、最終ラップでジョージの前に出た。きついレースだったけれど、チームがまたポディウムを獲得できたのは素晴らしいことだ。
今週末、オスカーは最高の仕事をしている。僕はたくさんミスをしたけれど、彼はミスを犯すことなく、状況をうまく活用している。彼の方が良い仕事をしていると思う。本当に素晴らしいね。
(autosport web)
ランド・ノリス関連記事
- ポール候補のノリスがクラッシュ「ばかなミスを犯してチームを失望させた」決勝に向けても悲観的
- 優勝したノリス「優れたマシンのおかげで、ピアストリとフェルスタッペンのプレッシャーに耐えられた」
- ノリス、マクラーレン9度目の戴冠に優勝で貢献「マックスから多くを学んだ一年。2025年はダブルタイトルを狙う」
- 不安要素多数のフェラーリに対し、21点リードのマクラーレン。初日最速ノリスは「彼らはまだ力を見せていない」と慎重
- ノリスの黄旗無視がタイトル争いに影響「チームには謝ることしかできない」フェルスタッペンの告発には不快感を示さず
- スプリント予選最速のノリス「不調から抜け出せてよかった。マクラーレンのタイトルのため、ワンツーを目指す」