【】角田裕毅「予選ペースをもう少し改善する必要がある」多数のアップグレードをテスト、使用継続が決定/F1第7戦金曜
5月27日
2023年F1モナコGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=13番手/2=16番手だった。FP2後半にはターン10のウォールに接触、「マシンがダメージを受けたと思う。左フロントが接触してしまった」とチームに報告、ピットに戻った。
その後、角田は、ピットレーンの速度違反を犯し、チームに1、000ユーロ(約15万円)の罰金、角田自身には警告が与えられた。
スチュワードは違反について次のように説明している。
「22号車は今大会のピットレーン制限速度60km/hを16.2km/h上回った。マシンはターン11でバリアに衝突して、ピットに入ってきた。マシンに未確認のダメージがある時にピットレーンで制限速度を16km/h以上超過することは、危険につながる可能性があると、スチュワードは懸念した。ドライバーは、ピットでのスピードリミッターを作動させなかったことを認め、事態がもたらす可能性を理解した」
「スチュワードは、義務付けられた罰金に加えて、警告も発した」
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、チームと角田の一日を次のように振り返った。
「先週のエミリア・ロマーニャGPが中止になったため、ドライバーたちがコースを走るのは3週間ぶりだった。トリッキーなコースなので、周回ごとにペースを上げていくことを心がけた」
「前戦で導入する予定だった新しいエアロパッケージを今回使用した。だがモナコでは(アップデートについての)結論を出すことは非常に難しい。今のところサプライズはないようなので、2台とも週末の残りも引き続きこれを維持することになる」
「FP1は主にドライバーに焦点を当て、ドライバーがこのトラックでのマシンに慣れるために可能な限り多くの周回を走らせることに集中した。バランスは最初からすでにかなり良い状態だったので、一日を通して変化する路面コンディションに対応していった」
「FP2に向けてバランスをさらに改善するためのステップを踏んだものの、明日に向けてできることがまだあるのは明らかだ。主な弱点に対処するため、今夜、引き続きセットアップに取り組んでいく」
「裕毅は、ターン10のエイペックスのバリアに接触し、リムにダメージを負ったため、セッションを切り上げることになった。そのためロングランを走る機会を逃したが、少なくとも明日の予選への準備において大きな影響はないだろう」
アルファタウリは今回、フロアボディ、フロアフェンス、ディフューザー、サイドポッド・インレット、コーク/エンジンカバーなど、多数の変更を行っている。
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=13番手(1分14秒820:ミディアムタイヤ/29周)/2=16番手(1分13秒641:ソフトタイヤ/22周)
モナコでのドライビングを楽しみました。予選に向けては、さらにペースを見つけ出す必要があります。予選がとても重要なサーキットなので、この点に集中していかなければなりません。
今週末、マシンにかなりの数の大規模なアップグレードが施されています。ただ、モナコは空力効率の高さが重要なサーキットではないので、アップグレードがどれだけうまく機能しているかを判断するのは難しいです。
いつもどおり、明日の予選でQ2に進出できるよう、今夜、すべてをうまくまとめあげます。Q3進出は少し難しそうですが、どうなるか見ていきましょう。
(autosport web)
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