アウディが2022年早々にF1参戦発表の可能性。新規則に満足、2026年エントリーの意向をFIAに表明か
フォルクスワーゲングループは、アウディブランドでF1に参戦することを決定しつつあると伝えられている。F1が2026年に新たなパワーユニット(PU)レギュレーションを導入するにあたり、同グループはアウディかポルシェ、あるいは両方でF1に参戦することを検討中であるといわれてきた。
パワーユニットの新レギュレーションに関する会議にはアウディとポルシェの両方が参加してきた。12月15日のFIA世界モータースポーツ評議会会合の後、2026年シーズンに導入される予定の次世代パワーユニットの詳細が発表され、現在の1.6リッターV6エンジンは維持されること、複雑なMGU-H(熱エネルギー回生システム)を廃止し、その代わりMGU-K(運動エネルギー回生システム)の電気出力を350kWに増やすことでパワーを追加すること、100%持続可能な燃料が使用されること、また、2026年からはパワーユニットに関してもコストキャップが導入されるといった方針が明らかになった。また、FIAは「新規参入者が競争力のあるレベルでスポーツに参加することを可能にする」という点を、2026年パワーユニットレギュレーションにおける目標のひとつに掲げている。
新レギュレーションの枠組みが発表された後、年内にもフォルクスワーゲングループがF1参戦についての決断を行うものと予想されていたものの、現時点でこれについての発表は行われていない。しかし、経営陣は、アウディをF1に参戦させることをほぼ決定したという報道がなされている。
『Autocar』は、アウディのCEOマルクス・ドゥスマンと技術開発責任者オリバー・ホフマンが、元FIA会長ジャン・トッドに対して以下のような書簡を送ったと伝えた。
「皆様の努力のおかげで、我々はゴールに近づいている。最近、新たなマイルストーンに到達したのを目撃した。技術、競技、財務レギュレーションの最初のドラフトが明らかになったのだ。ここにはすべての目標に関して満足のいくソリューションが含まれていると確信している」
この書簡のなかには、F1参戦を最終的に決定するにはフォルクスワーゲングループの監査役会の承認が必要であると強調しつつ、「この重要なプロセスを完了し、我々のF1エントリーを来年(2022年)早い段階で確定するため、あなたやあなたのチームと共に働くことを楽しみにしている」と記されていたということだ。
アウディが考えているのが、ワークスチームとしての参戦なのか、パワーユニットサプライヤーとしての参戦なのかは不明だ。ポルシェについての決定も明らかになっていないが、フォルクスワーゲングループはポルシェはF1に参入させないことを決めたのではないかともうわさされている。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています