2019.12.25

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:ルクレールのF1契約延長で立場が危うくなったベッテル


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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2020年はルクレールがエースに?
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 フェラーリF1は、シャルル・ルクレールとの現契約に3年間を追加するかたちで2024年末まで延長する新たな契約を結んだことを、クリスマスの数日前に発表した。この契約が意味するところは大きい。2020年代前半までルクレールをリーダーとして処遇したいというフェラーリの意志が明確になった以上、セバスチャン・ベッテルは難しい状況に追い込まれたことになる。

 2020年からルクレールのナンバー2ドライバーに甘んじることを受け入れるか、そうでなければ2020年シーズン終了後もF1でのキャリアを続けるためには別のシートを探さなければならなくなったからだ。

 この契約はさらに、マックス・フェルスタッペンのフェラーリ移籍が今後5年間はなくなったことをも意味する。ふたりの若者は相性が悪いとみられているのだ。また、2021年以降のルクレールの位置づけを考えれば、ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍も厳しくなったといえるだろう。一方、バルテリ・ボッタス、ダニエル・リカルド、カルロス・サインツJr.にとっては、フェラーリとの移籍交渉が始めやすくなった。いずれも、将来ルクレールとともに働くには理想的なプロフィールの持ち主ばかりだ。
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FCAグループ会長の弟が大事故
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 フィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)グループを支配するエルカーン家は、12月初めに大きな不安に包まれた。ジョン・エルカーンの弟であるラポ・エルカーンが、イスラエル・テルアビブ郊外で激しい自動車事故に巻き込まれ、こん睡状態で地元の病院に運ばれたのだ。

 それから数週間は事故の事実を伏せていた一家だったが、その後明らかになったところでは、ラポ・エルカーンは自損事故を起こして数カ所を骨折し、意識不明の状態で別のドライバーたちに発見されていたということだ。

 完治するまでスイスで治療を受けることが決まったラポ・エルカーンは、移送が可能な程度には回復している。今後について、現在かかわっているユベントスFCの役員を含む各種役職のほぼすべてから退くと決めたようだ。

「この世にとどまるチャンスを神が私に与えて下さった以上、他人のために役に立つことに人生を捧げていく。これからは、私の心と持てる資源を、私が持つ慈善活動の非営利法人を通じて、他の人々を救うために捧げていくつもりだ。今回の事故は、それが私の新たな人生の意味なのだと教えてくれた」

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計画倒れとなりそうなハノイ・サーキット
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 ベトナムGPの主催者は、4月第1週に予定されているハノイでの市街地レースは予定どおりに実施できるとして、フォーミュラワン・グループ関係者を安心させようと躍起になっている。

 しかし、我々が現地の情報筋から得た話では、新施設の建設がいくつかの問題にぶつかっているらしい。コースのうち、ハノイ市内のレ・ドク・ト通りからレ・クアン・ダオ通りに抜ける部分と、それらをつなぐラウンドアバウトを含むエリアで、交通を止めないよう工期を2段階に分けて再舗装が行われた。

 しかし、サーキット設計者ヘルマン・ティルケの事務所が、この舗装が適正に行われておらずF1マシンの走行には耐えられないと判断したため、舗装のやり直しが決まった。新たな舗装は1月に行われる予定だが、ベトナムのテト(旧正月)休暇が同じ月の3週目に始まり、国全体が10日間近くも止まってしまうことを考えると、ベトナムGPのプロジェクトすべてを計画どおりに終わらせるための残り時間は少なくなってきたと言えるだろう。

(Translation: AKARAG/ Yasuo Miyake)

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