2019.12.18

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:フェラーリの次期ドライバー候補に浮上したサインツ


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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経験豊富なサインツがフェラーリ候補に
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 フェラーリF1は、セバスチャン・ベッテルの後任候補者リストにカルロス・サインツJr.の名前を加えた。このリストは、ベッテルが2020年末に現行契約が満了した後、チームを去った場合に備えてのものだ。2019年シーズン中に何度も素晴らしい走りを見せてきたサインツは、マクラーレンを中団のトップに押し上げ、自身もF1のキャリアで最高の成績を残した。

 その結果、2019年の初めから名簿に載っているバルテリ・ボッタスとダニエル・リカルド以外の選択肢として、サインツがフェラーリの新ドライバー候補に浮上してきたのだ。

 フェラーリとしてはルクレールを近い将来のナンバーワンドライバーと考えており、そのパートナー役には経験豊かで、ときにルクレールがぐらついたときでも勝利を狙うことができ、チームをコンストラクターズ選手権優勝に導いてくれるような候補を望んでいる。現経営陣は、こうした要件にサインツが適合すると判断したのだろう。

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ブラジルのサーキット建設予定地に爆発物
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■regist■ ブラジル・リオデジャネイロの郊外に新しいサーキットの建設が計画されている。しかし、すでにこのコースで2022年からのMotoGPブラジルGP開催が正式発表され、2021年にF1ブラジルGPをサンパウロから移転させる案についてもフォーミュラワン・マネジメント(FOM)との事前協議が始まっているにもかかわらず、この建設計画にはさまざまな問題がつきまとっている。

 ブラジルのメディアは、数年前までブラジル軍の教練場だった建設予定地が現在も軍の管轄下にあり、すべての爆発物が撤去されたことを確認するために必要な査察が完了していないため、主にデオドロ地区を横切る小川に近い一部の予定地には以前の軍事演習で敷設された地雷原や不発の手りゅう弾が残っている可能性があると報じている。

 今後の査察予定はまだ決まっていないが、いずれにしてもすべての爆発物が撤去されないかぎり、建設どころか土地を掘り起こす作業すら始められないのは明白で、2021年に何のレースを開催するにしても、それまでに新しい施設を完成させることはますます困難になってきている。

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カンポス・レーシングのF1参戦に暗雲
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 エイドリアン・カンポスが、現在FIA-F2に参戦中のカンポス・レーシングを新たなチームとしてF1グランプリに移すことのできる可能性は、極めて小さくなった。これは、カンポスと彼のパートナー企業であるモナコ・インクリース・マネジメントが、FOM、FIA、F1各チームの代表者たちと、アブダビGPの期間中に会合を重ねた結果見えてきた状況だ。

 経験豊かなダニエル・オーデットに伴われたカンポスの代表団だったが、参入計画について、今後数年間はF1世界選手権にエントリーできる新たなチーム枠が設けられないことと、さらに重要な点として、2021年から2025年までの間、賞金を受け取れるのはコンストラクターズ選手権の上位10チームに限られることを告げられた。

 そうなれば、まったく新参者のチームがFOMの賞金をいくらかでも受け取るのは非常に困難になってしまう。こうした状況を踏まえて、カンポスとパートナーたちは今後数年間いったん計画を凍結するか、既存チームの買収を試みるかの判断を迫られている。ルノーがF1から撤退するかもしれない、ともささやかれており、その場合はカンポスグループとしてエンストンの設備や大多数のスタッフを引き継ぐという望みも出てくる。

(Translation: AKARAG/ Yasuo Miyake)

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