Kunio Shibata

【】来季に向けた様々な動きをパドックで確認@アブダビGP現地情報

12月16日

史上最多、全21戦のシーズンの終着地点、F1アブダビGPの現地情報をムッシュ柴田がお届け。パドックでは、早くも来季を見据えた様々な動きが見られました。

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アブダビの週末は、いろいろとうれしいことがありました。まずそのひとつが、土曜日のGP2レース1で久々に表彰台で見た日の丸です。


松下信治選手、5月のモナコで勝って以来、長い長いトンネルに入ってましたからね〜。


苦楽を共にしたチーフメカニックのナルシゾが、真っ先に駆け寄って祝福してました。松下くんは翌日のレース2でも、7番グリッドからみごとなスタートを決め、ライバルたちをビシバシ抜いて4位入賞。来季に向けて、すごく力付けられる最終戦となりました。


僕たち日本人メディアが写真撮ってるところが、GP2公式サイトにさっそくツイートされておりました(笑)。

さらに日曜のF1決勝レース前には、GP3で福住仁嶺選手が3位表彰台でした。


ただし本人は、「タイヤの使い方が全然ダメだった」と、自身を辛口採点。まだまだ伸び代の大きい若者ですから、これまた来年が楽しみです。

そしてF1も来季以降に向けたいろんな動きが、最終戦のパドックで見られました。たとえばルノーには、

フラビオ・ブリアトーレが来て、ルノー首脳陣とずいぶん長いこと話し込んでました。ただの雑談じゃない雰囲気だった上に、気になるのはチーム代表のフレッド・バスールがその場にいなかったことです。復帰1年目の今季の不振は覚悟の上だったでしょうが、それにしてもちょっと結果が悪過ぎた。バスールの統率力にも、疑問符が付き始めたという噂もあります。もしかしてルノーは、ベネトン、ルノー時代に剛腕を振るったブリアトーレの再登板を望んでるとか?!

そのルノーをさっさと去って、ハース移籍を決めたケビン・マグヌッセン。

 レース後にハースを覗きに行ったら、もうチーム代表とミーティングしてるじゃないですか。近くには、シートを失ったグティエレスくんもいるのに、そんなこと全然気にしてる風ではありませんでした。


でも小松チーフエンジニアは、グティエレスのことをきっちりケアしてたのはさすがです。いろいろあったとはいえ、1年間いっしょに戦った仲間でしたしね。

レース前に時計の針を戻して、スタート直前のガレージに行ってみましょう。引退するマッサの様子を見にウィリアムズに行ったら、全然そんな雰囲気はなくて、

メカニックたちは「最速ピットストップ賞」受賞の記念撮影をしてました(爆)