2015.11.19
今宮純によるブラジルGPドライバー採点&短評
☆☆☆☆ ニコ・ロズベルグ
アップダウン高低差43m、逆バンクコーナーが点在するインテルラゴスで、前後左右バランスがとれたセッティングを構築。激しくない丁寧なコーナーワークによって5連続ポールポジション。タイヤマネージメントも、ほぼ完ぺきな2連勝。これが頭脳派ニコらしいクールな勝ち方。
☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン
データを覆すオーバーテイク技だ。直線1コーナー手前の速度は、予選最速のセルジオ・ペレス340.1km/hと比べて約15km/h落ち(予選)。数字上ではメルセデスのパワーユニットを抜けないことになるが、セクター2で相手を追いまわし、12コーナー入口でブロックラインをとらせた。そこで自分は理想のラインを正確に描き、高い速度をキープしたまま直線を駆け上がり背後へ。とどめは1コーナー減速ライン、外から回り込み、2コーナーでインをなぞった。相手がパストール・マルドナルドだったらハイリスクだが、ペレスなら無茶はしてこない……そこまで計算して、ますます腕を上げつつある。戦えるマシンでチャンピオンたちとのバトルを早く見たい。
☆☆☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
57周目ロズベルグ1分14秒957、同じ周に1分15秒046。メルセデスに自己ベストラップで0.089秒差まで肉薄。今季13回目の表彰台、7度目の3位に彼自身もチームも達成感を爆発させた。雨がらみやセーフティカーに助けられたのではなく、真っ向勝負で得た手ごたえ。2台全滅のメキシコGP直後に自力でやり返した彼らは闘争心を高めてアブダビへ。現状パワーユニットのマイレッジ状況はメルセデスより、やや有利か。海抜0mコースで3勝しているベッテル、今季最後の挑戦!
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