2015.12.31

記憶に残る無線セレクション2015後編「あれ合法?」


【第15戦ロシアGP】バルテリ・ボッタス → 「いったい何をやってるんだ!」

 もの静かなボッタスが、放送禁止用語を交えてキミ・ライコネンを詰った。ロシアGPの最終ラップにインを突かれて接触、表彰台を失ってしまったのだから苛立ちは察してあまりある。なお1ストップ作戦に耐えながら3番手を走っていたセルジオ・ペレスは、フロントタイヤをマネージする必要がある」とレースエンジニアのティム・ライトに指示されても「これ以上できないくらいやってるよ!」という状況。その情報を知らされたボッタスはダニエル・リカルドをパスして、さらにペレスに襲いかかる。ボッタスは残り2周の時点で「1周だけモード1を使ってもいいぞ」と許されてフルパワーでペレスを攻略。後ろを走るライコネンも、すかさずペレスを抜いてボッタスの背後にへばりつく。そのまま最終ラップに突入、ライコネンのレースエンジニアのデイブ・グリーンウッドは「ラストラップ、オール・オア・ナッシングだ!」と賭けに出ることを示唆した。その直後に起きた、ボッタスとの接触。ライコネンには30秒加算の重いペナルティが科せられた。結局3位はペレスのもとに転がり込むことになったのだ。

【第16戦アメリカGP】キミ・ライコネン → 「あのガキのやりかたは合法なのか?」

 歯に衣着せないライコネンは、無線でもたびたび“名言”を残す。オースティンではフェルスタッペンの度を超したブロックに「あのガキが何度も僕を押し出そうとした。横に並んで仕掛けるたびにやるんだ。あれは合法なのか? それなら僕も同じようにやる」と宣言。しかし、クリーンなバトルを好むライコネンとしては、やり返すという意図はなく「あくまでレギュレーションを明確にしておきたかっただけだ」と語っている。モナコGPではレース終盤にリカルドと接触して抜かれ「ライン上から押し出したんだ! あれでペナルティが出ないなら何がペナルティなんだ!」と強く訴える場面もあった。若手の無謀なドライビングに対して、怒るときは怒る。

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