2024.03.22
【F速プレミアム】
王者フェルスタッペンの戦い:レッドブルの強さにライバルたちも意気消沈
弾丸列車「マックス・フェルスタッペン&レッドブル・レーシング号」のスピードは少しも衰えていない。昨年アブダビでの最終戦で見せた勢いをそのままに、今季もいきなり2連勝を飾ったのだ。
2024年の開幕戦バーレーンでの勝利、そしてジェッダの目も眩むような超高速ストリートコースでの優勝により、マックスはグランプリでの通算勝利数を56勝とした。同時にポディウムフィニッシュはちょうど100回に達し、レッドブル・レーシングとしては過去35戦中32勝という驚くべき勝率を記録している。
「プレシーズンテストの時からフィーリングは良かった」と現世界選手権王者は言う。「序盤の2戦ではあらゆることが順調で、僕自身の予想さえ上回るほどだった。本当にクルマと一体になっている感じはめったに得られないものだけど、バーレーンでもジェッダでもそう感じられた」
ライバルたちは意気消沈しているように見える。フェラーリは2番手につけたものの、マックスに戦いを挑むところまでは迫れなかった。メルセデスは期待を裏切り、アストンマーティンにも23年シーズン序盤ほどの強さはなく、マクラーレンはパフォーマンスの一貫性に欠けた。そうなると、一部のファンが口にし始めているように、フェルスタッペンの4度目の戴冠はもはや決まったも同然なのだろうか。
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だが、マックス自身はそう考えてはいない。「世間の人たちは性急に結論に飛びつきがちだ。確かに、最初の2つのグランプリの週末については、内容も結果も文句なしと言えるものだった。ただ、忘れてはならないのは、今年は全24戦という史上最長のシーズンであることだ。途中でどんなことが起きても不思議はない」
「全体として、ライバルたちとの差は詰まりつつあると感じているし、このままずっと勝ち続けられるなんて思うのはバカげている。僕としては、いつものプランで行くだけだ。まず、ひとつひとつの週末で最善の結果を残すことを目指し、選手権についてはあまり考えすぎないこと。そして、しっかりと計画的に開発を進めて、現在のアドバンテージを維持できるようにすること。3番目は予期せぬ出来事に直面しても動揺しないことだ」
そうした予期せぬ出来事のひとつが、レッドブル・レーシングのチームボス、クリスチャン・ホーナーに関するスキャンダルだった。ホーナーがチームのある従業員に対し、不適切な振る舞いをしたとの申し立てがあったのである。だが、レッドブルによる内部調査の結果、ホーナーへの疑いは晴らされた。
ところが、今度はマックスの父親ヨス・フェルスタッペンが、「ホーナーが代表の座にとどまり続ければ、チームがバラバラになりかねない」と公言したことで、またもや雰囲気は悪化した。そしてジェッダでは、長年にわたってレッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めてきたヘルムート・マルコが、その職を解かれるとの噂も流れた。これについては、レッドブル本社のオリバー・ミンツラフがサウジアラビアを訪れてマルコと会談し、問題は解決されたという。
レッドブルには解決を急ぐべき理由があった。マルコがチームを離れるという噂について、フェルスタッペンが明確に態度を表明していたからだ。「僕はヘルムートを心から尊敬しているし、彼がいたからこそ、これほどのことをやり遂げてこられたと思っている。彼に対する忠誠心は揺るがないよ。以前からチーム内のみんなにも、上層部の人たちにも言ってきたように、レッドブルでの僕の将来に関連することは、必ずヘルムートと相談した上で決めるつもりだ」
彼の発言は、次のように解釈できる。つまり、もしマルコがチームを去ることを強いられるのなら、フェルスタッペンが今後もレッドブル・レーシングにとどまるという保証はなくなる。すでに2028年末までの契約を結んでいるとしても、である。
そして、マックスはこう語った。「だけど、とりあえずはレースに集中したい。次の目標はオーストラリアで勝つことだ」
(Mathias Brunner/Translation:Kenji Mizugaki)
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