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【F速プレミアム】ライコネン観察日記・大統領はアイスマンに何を聞きたかったのか?
5月5日
長年キミ・ライコネンの「番記者」を務めるフィンランド人ジャーナリストのヘイキ・クルタ氏が見た彼の姿を綴る、変化球コラム。第3回は、今季二度目の表彰台となったロシアから。
ライコネン観察日記・第2回はこちらから
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フェラーリで学んだのは、パスタのことだけじゃない
トップレベルのアスリートも年齢を重ねるにつれて変わっていく。これを間近で観察するのは、なかなか面白いものだ。もちろん、キミ・ライコネンとて例外ではない。
F1に来たばかりのころのキミは、できるだけメディアとの接触を避けていた。しかたなくインタビューに応じるときも、10の質問のうち9つは「アイ・ドン・ノウ」の、ひとことで済ませていたほどだ。
そんな20代前半の彼と比べると、36歳になった元ワールドチャンピオンは、日を追うごとに口数が増えているように思える。ただ、以前とまったく変わらないのは、嘘をつけないことだ。いろいろな事情で真実を言いたくない場合には「アイ・ドン・ノウ」と答えることもあるが、はぐらかさずに質問に答えたときは、その内容を言葉どおりに受け取ることができる。
![](https://ad8.motorsports.ch/iconv/msc/is/news/201605/97841_2.jpg?sw=320)
Sutton
もちろん、ずいぶん多弁になってきたとはいえ、何かとうまくいかないグランプリの週末、特にクルマから降りた直後は、質問をするのに最適なタイミングではない。彼が気持ちを落ち着けて、しっかり考えをまとめるまで、30分ほど時間を与える必要があるのだ。そうすれば、ライコネンは話すことが許されている範囲で、あらゆる質問に内容のある正直な答えを返してくれるだろう。
しかも、最近のキミは「イタリアン・スタイル」で話すようになっているので、その言葉が一層の説得力をもって相手に伝わる。まるでイタリア人のように手振りやボディランゲージを使いながら話すのだ。これは彼の母国フィンランドの人々には、ほとんど見られないことであり、実際キミが右手にマイクを持ち、左手で空中に何やら図形を描きながら話す様子は、とてもフィンランド人とは思えない。マラネロの人々と6年間を過ごしてきて、彼が学んだのはパスタのゆでかたばかりではないらしい!
![](https://ad8.motorsports.ch/iconv/msc/is/news/201605/97841_3.jpg?sw=320)
Sutton
ベッテルの「ライコネン化」が進んでいる?
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