2022.09.24

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2023年F1カレンダーをフライング発表したベン・スライエム、ふたたびリバティを怒らせる


(c)XPB Images
 今週初め、F1の支配をめぐってFIAとリバティ・メディアが繰り広げている静かな戦いが新たな局面を迎えた。FIAは2023年のF1カレンダーをステファノ・ドメニカリとチームへの事前予告なしに発表したのだ。このようなことは過去20年間では見られなかった。これまでは、ハンガリーGPの週末あたりにF1の商業サイドが、FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認前の最初の暫定版カレンダーを発表してきた。それは9月末の時もあったし、さらに事情の込み入った年には12月半ばになることもあった。

 F1は例年どおり暫定カレンダーをハンガロリンクで発表する計画だったが、多くのプロモーターがステファノ・ドメニカリから割り当てられた枠に不満を持っており、さらに中国、モナコ、ベルギーの各グランプリについては懸念が生じていたことから、すべてが保留となってしまった。内々に新たな期限がモンツァに設定された。多くのプロモーターたちがその前週にザントフォールトに現れ、他のプロモーターたちはイタリアに飛んで自分たちの運命を知ろうとしたが、ドメニカリは誰にも暫定カレンダーを用意することができず、発表も行われなかった。
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 それでもチームとプロモーターはFIAと同様に、2023年のロジスティクスを事前に準備するのに必要な実質的な業務ツールとして、カレンダー案を受け取った。しかしドメニカリは、モハメド・ビン・スライエムがそのカレンダー案を、直接会うことのないオンラインで開催された世界モータースポーツ評議会に提出し、さらに事前の予告もなしに発表するとは思ってもみなかった。

 さらにビン・スライエムの声明は、2023年カレンダーをどのようにするかはFIAが決めるという印象を与えたが、実際にはFIAはフォーミュラワン・マネジメントから送られた草案に投票をするだけである。ビン・スライエムは次のように述べた。

「2023年のFIA F1世界選手権カレンダーに24戦のレースがあるということは、世界規模でF1が成長し、訴求力を持っていることのさらなる証拠だ」

 また彼は次のように付け加えた。「新たな開催地を追加しつつ伝統的なイベントを維持することは、FIAがF1の責任あるまとめ役を務めていることを示すものだ。FIAの2022年レギュレーションによって作り出されたエキサイティングなレースが行われる新時代へF1を牽引することができ、2023年にはファン層をさらに拡大できることをうれしく思っている。2023年のF1カレンダーを策定するにあたり、WMSC会員は名高いル・マン24時間レースのタイミングに留意した」

 実際のところ、こうしたことはすべてステファノ・ドメニカリと彼のチームが行ったことなのだが、ビン・スライエムは世界に向けてFIAがF1を支配していることを示そうと躍起になっているようだ。このように彼が機会を利用していることに、一部のチーム代表たちまでが立腹しており、過度の干渉について内々に不満を漏らしている。ビン・スライエムがスプリントレースウイークをさらにカレンダーに追加することを拒否していることに各チームは気分を害しており、匿名希望のチーム代表は次のように語った。

「このカレンダーが最終版ではなく、FIAによる草案でもないことは、スプリントレースの週末について何の言及もないことから明らかだ。すべての契約が締結されてからF1が最終的に発表するカレンダーには、スプリントレースが含まれるだろう」

(Grandprix.com/Translation: AKARAG)

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