2022.09.28

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:将来のレッドブルにふりかかる大きな不安要素


(c)Red Bull
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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 レッドブルのリーダーシップの将来には矛盾した兆候が見られる。創設者兼CEOのディートリッヒ・マテシッツの健康状態と、レッドブル社内での後継者計画は完全に謎に包まれている。タイ人のパートナーでマテシッツと同様に会社の49%を所有していたチャリアオ・ユーウィッタヤーの死後、彼の息子のチャルームが父の株式に自身の持つ2%の株式を追加し、51%の支配権を握った。
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 マテシッツはこの1年、公の場に姿を見せていない。初めてオーストリアGPを欠席し、今年初めにはUEFAチャンピオンズリーグでFCバイエルン・ミュンヘンを相手にした彼のチームのホームゲームに現れなかった。

 しかしうわさでは、8月下旬にチームのファクトリーを訪れたとされているが、彼を見たのは(クリスチャン・)ホーナーと(ヘルムート・)マルコだけだったようだ。この長きにわたる不在は、なぜホーナーがユーウィッタヤー家と直接接触しているかということを説明している。

 ホーナーは、マルコがホンダを方向転換させてF1に留まらせることに失敗した場合、2026年以降モータリゼーションに関することは単独で進めるという計画への支援をとりつけようとしているのだ。昨年まではこのような大きな決定事項はマテシッツに委ねられていたが、何らかの理由による彼の不在は、レッドブルF1の構造のトップレベルに少しの不安定要素を生み出している。マテシッツがいなくなったら何が起きるのか、誰にもはっきり分かっていないのだ。

シンガポールにリザーブドライバー大集合
(c)■news_photo_text■XPB Images
 メルセデス、アストンマーティン、ウイリアムズはリザーブドライバーたちをシンガポールへ集めるのに珍しい方法をとった。2台のマシンを走らせるための準備としてはありそうにない状況が重なったのだ。

 アレックス・アルボンのシンガポールGP出場が決まったのは、彼がウイリアムズとFIA双方の医師の診察を受けた後の木曜日のことだった。医師たちは、ありふれた虫垂切除の手術を受けた後にひどい併発症を起こして回復が遅れていたアルボンが走行できる状態にあるかチェックを行った。アルボンが走行できなくなった場合に備え、ニック・デ・フリースが代役を務めるために待機している。

 デ・フリースが週末にウイリアムズで走行する可能性があることから、メルセデスは念の為ストフェル・バンドーンをシンガポールへ呼び寄せた。また、アストンマーティンも同様の対応をし、ニコ・ヒュルケンベルグを呼んだ。ヒュルケンベルグは8月初めにハンガロリンクでピレリのテストを行い、AMR02についての知識を更新していた。

 また、ジョビナッツィはフェラーリの、リアム・ローソンはレッドブルとアルファタウリの、ロバート・クビサはアルファロメオの、ピエトロ・フィッティパルディはハースのリザーブドライバーを務める。ルールが許せば、シンガポールでは26台以上のマシンを走らせるのにほぼ十分な人数のリザーブドライバーがそろうことになる……。

F1参戦を諦めないアンドレッティ家
 アンドレッティ家は、内部で決めた期限の9月1日が過ぎても大きな状況の変化がないままだが、引き続き2024年初めからのF1参入の準備ができると主張している。ほとんどのF1チームとリバティ・メディアは、11番目のチームのために空きを作ることに公然と反対しており、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは次のような発言までしている。

「一部の人々が他の人々よりも声が大きいからといって、我々が彼らをエントリーさせるということにはならない。F1参入に関心を示している企業は数多くいる」

 ひるむことのないマイケル・アンドレッティは計画を進めており、今もシルバーストンの新拠点のために人材を雇用している。またこのプロジェクトについて声を大にしている彼の父マリオは、先週末に次のように語った。

「我々は2024年にグリッドに並ぶために、このプロジェクトに毎日取り組んでいる。ゴーサインが出たかのように準備を進めているのだ。期待した通りマイケルが準備にあたっている。我々が諦めることはない。我々にとって非常に重要なプロジェクトであり、この投資を行う準備はできている」

 しかし9月1日の期限は切れたので、暫定的に結ばれていた一部の契約が取り消される可能性がある。そのため現在の多くの契約業者が、アンドレッティをさらに厳しい状況に置き去りにして、自分たちの将来を確保するために既存の10チームのいずれかに加わるかもしれないと想像することは理にかなっている。

(Translation: AKARAG)

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