2022.09.30

【有料記事】
法外な値段でもチケット完売。一般消費者を除外してでも収益をあげたいF1のボスたち


(c)XPB Images
 F1は、最も筋金入りのファンを高い価格で排除しているとして批判されている。2023年のグランプリレースの観戦料は、ほとんどのイベントで非常に高額になっているのだ。だが一部のグランプリはすでにソールドアウトしていることから、主催者は価格について正しい判断をしたと言えるかもしれない。莫大な収益を確保できれば、これまでに行った多額の投資を回収するのに役立つだろう。

 最近、すでにチケットを販売している5グランプリのうち、カナダ、オーストリア、イギリスの3つのグランプリが販売開始後すぐに完売となったことが明らかになった。シルバーストンのケースはとりわけファンの怒りを買った。公式チケットシステムは、ウェブサイトに同時にアクセスしたファンの数に対応しきれずに2回にわたってクラッシュした。さらに悪いことには、残りのチケット枚数が減るにしたがって自動的に価格が上昇していった。つまりファンたちは、同じグランドスタンドのチケットを買ったとしても、まったく違う値段を支払うことになった。
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 カナダのケースでは、オンラインで販売されているチケットは1時間以内に売り切れたが、いずれにしてもすべてのチケットは今年と比べて2倍の値段がつけられていた。オーストリアではすべてのグランドスタンドと一般入場券が3時間以内に売り切れた。

 今のところオンラインでチケットを販売しているのはふたつのグランプリしかなく、ハンガリーGPは3日間の通しチケットを最安値の620ユーロ(約8万6000円)で販売している。一方のモナコでは3日間のチケットが完売したが、土曜日と日曜日の2日間のチケットは、2070ユーロ(約29万円)という法外な値段となっている。これは今年の値段の2倍以上だ。

 平均的収入の筋金入りのファンにとって、こうした価格は完全に手の届かないものであり、ネット上ではF1に対し多くの批判が起きている。しかしF1はこうした不満を一蹴した。ステファノ・ドメニカリは最近次のように語っている。「今年の終わりまでのグランプリがすべてソールドアウトになっているのなら、それはF1に関心のある多くのファンがいるということだ。そのため価格が上がるのは普通のことであり、主催者も恩恵を受けることができる」

 実際、F1の人気が高まったことを背景に、リバティ・メディアは主催者への要求を増やしている。基本料金の観点から、主催者はグランプリを開催するために必要な構成を取る必要があり、ファンに対してはエンターテインメントを提供しなければならない。主催者の反応は、チケットの値段を上げて相当なマージンを得ることだった。来年の初めからイベントを運営するのに必要な費用を支払った後も、ビジネスを回していけるようにするためだ。この世のすべてがそうであるように、こうした余分なコストの影響をもろに受けるのは最終消費者なのだ。

 来年はすべてのグランプリがソールドアウトになることは明らかに思えるが、この新しいシステムがいつまで持続できるのかはまだ分からない。ロシアのウクライナ侵攻によってヨーロッパ経済は大きな危機に陥っており、食料とエネルギーの価格は天井知らずに上がっているのだから、多くの人々は娯楽に多額のお金を費やしたいとは思わないだろう。

(Grandprix.com)

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