2022.11.14

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各チーム、FIAとオレンジディスク旗を制限しないよう話し合い


(c)XPB Images
 アメリカGPにおけるフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の「なかったことになったペナルティ」の一件によって、F1ではオレンジディスク旗の使用についての議論が起きた。オレンジディスク旗は、マシンが損傷していてドライバー自身と他のドライバーに危険が及ぶ可能性があることを知らせ、修理のためのピットストップを強制するもので、今年はハースのケビン・マグヌッセンがすでに3回このペナルティを受けている。

 しかしオースティンでは、1周目にバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)と接触したセルジオ・ペレス(レッドブル)が、レース全体で右フロントウイングのエンドプレートが破損した状態で走行していた。接触から数周後にはそこから壊れたパーツが飛散したが、幸い誰にも当たることはなかった。アロンソのマシンは、ランス・ストロール(アストンマーティン)との接触の後で左のミラーが破損した。アロンソはそのインシデント後すぐにピットストップを行ったが、チームはミラーを修理しなかった。ふたつの状況における両車両についてハースは抗議を行ったが、手続きにミスがあったために残念ながら却下されてしまった。
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 オレンジディスク旗は、昨年はほとんど見られることがなかったので、使用を大幅に制限すべきだという意見が多く見られたが、一部のチームはそのようにして現状を甘く見ることに反対している。メルセデスF1チームのアンドリュー・ショブリンは、オレンジディスク旗の使用に寛大になることに賛成だと認めた。

 ショブリンは次のように述べた。「長きにわたって、オレンジディスク旗は正しく使用され、それほど頻繁には使われなかった。ドライバーたちを走行に集中させることが必要であり、他のマシンに近づくことに慎重になりすぎないでほしいと考えている」しかし彼は次のようにも警告した。「旗は理由があって存在しており、適切な時に使用されるべきだ」

 アルピーヌのアラン・パーメインは、アロンソのペナルティを覆すようFIAを説得して成功した後で、この規則は今年のように厳格に適用すべきではないとして、次のように述べた。「ミラーやフロントウイングのエンドプレートのような小さなもののダメージや、ブレーキダクトのように非構造的なものであれば、オレンジディスク旗違反とは見なされないはずだ」それがスポーティングディレクターたちと、レースディレクターのニールス・ヴィティヒが、メキシコで意見の一致を見たことだ。しかしチーム代表はこの件について違う考え方をしているようだ。

 マクラーレンのアンドレアス・ザイドルは次のように認めた。「不要な時に旗が使われることもあるが、そこには理由がある。我々は適切な場合に旗を使用すべきだ」

 ザイドルはまた、次のように指摘した。「私の全般的な理解では、マシンのパーツが外れるリスクがある場合、そのマシンは呼び戻されることになる。なぜなら私はハンガリーでフェリペ・マッサに起きたことを忘れていないからだ。そしてそのようにパーツがマシンから外れそうな時は、いつか何かが起きる可能性があることを我々は認識する必要がある。そうした場合にマシンを呼び戻すのは我々の責任だと思う。今後は感情的にならずに前に進むことが重要だ」

「チームとFIAで充実した話し合いを行い、安全のために誰もが望む明確なガイドラインに落とし込むのだ。やはり、常に安全が第一だ。フェリペ・マッサに起きたことを忘れてはいけない。パーツが外れるようなことはいつでも起こり得る。何かが緩んでいて外れそうなことを認めておきながら、そのままレースを進めることは間違っていると思う」

 冬の間により厳格なガイドラインが合意に至る見込みだ。2023年のF1競技規則には、国際スポーツ法典に追加される条項が設けられ、そこでは旗の適用がより詳細に規定される。

(Grandprix.com/Translation: AKARAG)

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