2022.11.24

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:裏目に出たフェラーリF1代表の「やりかえし」


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 マッティア・ビノットは、自身が間もなくフェラーリF1チーム代表を解任されるという話が世界中に広まっているのを目にしたが、強気なムードでアブダビに到着した。チームが「うわさ」が事実ではないという声明を出した後、ビノットは何事もなかったかのように仕事を進めるというよりは、自分を敵視していると思われるジャーナリストたちへの復讐に週末全体を通してエネルギーを注いでいた。
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 ビノットの最初の試みは、『Sky Italia』のテレビ解説チームを排除することだったが、これまでのところそれは失敗に終わっている。しかし日曜日の夜には彼のささやかな復讐の試みが誰の目にも明らかになった。ビノットがグランプリ終了後に行っているZoomミーティングには、通常は100人ものジャーナリストが接続するが、フェラーリは10数人の記者しか招待せず、少なくともそのうちのひとりはミーティング半ばで退出させられたのだ。しかしこのもくろみは裏目に出た。ビノットの言葉やメッセージは、記録して報道を行う者がほぼいなかったため、伝わらなかったのだ……。

ロシア人ドライバーの苦悩
(c)■news_photo_text■XPB Images
 ロバート・シュワルツマンは非常に厳しい立場に置かれている。長年のスポンサーであるカスペルスキーが、ウラジーミル・プーチンやその政権とつながりのあるロシア企業が国際貿易の場に復帰できるまで、スポンサーシップを中断することを決めたのだ。

 また、彼はフェラーリが2023年のレースシートを見つけるための手助けを何もしてくれていないことに落胆している。シャルル・ルクレールとカルロス・サインツはフェラーリと長期契約を結んでおり、アルファロメオとハースはこれ以上フェラーリ・ドライバー・アカデミーから若手を起用することに消極的なため、シュワルツマンにとって唯一の選択肢はF1以外のシートだった。

 しかし50年ぶりにスポーツカーに復帰するフェラーリの、2023年のハイパーカーラインアップに選ばれなかったことは、最初の大きな痛手となった。スーパーフォーミュラ参戦のオファーは十分魅力的に見えた。しかし、F1の基準からすればシート確保のための必要資金が最小限ですむにもかかわらず、フェラーリは直接、またはスポンサーのひとつを通してシート獲得に乗り出すことはしなかった。そのためシュワルツマンは、もう1年をシミュレーター作業と、2回のFP1セッションを含む数回のテストをして過ごすことになりそうだ。これは前途有望な若手ドライバーにとって理想とはほど遠い状況だ。

ベルギーGPの代表団が話し合い
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 ベルギー政府の代表団が、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリと、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムと会うためにヤス・マリーナ・サーキットを訪れ、2023年末で終了する現在のベルギーGP開催契約を将来に向けて延長するための話し合いを開始した。ベルギーの代表団が非常に慎重でメディアとの接触を避けていた理由は、これまでベルギーGPはワロン地域政府によって振興と支援が行われてきており、地域政府は彼らの問題と認識している件について連邦政府が干渉することに非常に敏感だからだ。

 しかしブリュッセルの政府は、ワロン地域政府にはスパ・フランコルシャンでのレース開催の長期契約を確保するために必要な資金がないと考えている。また、グランプリは多額の収益を国にもたらし、ベルギーを世界に宣伝するイベントであると認識しているため、ワロン地域の領分を侵害しないようにしつつ、契約に資金を出す用意ができている。ベルギーでは地域同士の対立が非常に激しいのだ。

(Translation: AKARAG)

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