2022.12.04
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FIAのテクニカルディレクター「2022年の新レギュレーションはレースを改善した!」と擁護
(c)XPB Images
2022年のF1に導入された新テクニカルレギュレーションには、多くの期待が寄せられていた。FIAとFOMが表明した目標は、レースを改善し、以前よりもオーバーテイクを容易にするということだった。しかしドライバーやエンジニア、マネージャーといった関係者全員が、この目標が達成されたと納得したわけではない。オーバーテイクの数がこれまでの年と比べて増えたとしても、カレンダーのレース数の方も増えているのだ。
シーズンの終わりにFIAのテクニカルディレクターを務めるニコラス・トンバジスは、彼の監督の下で決定された新レギュレーションを擁護した。トンバジスは次のように述べた。
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「新レギュレーションはマシンが互いに追いかけ合う能力を改善したし、タイヤとの組み合わせもその助けになった。良いレースにはふたりのドライバーが接近戦を演じることが必要なのは明らかだ。シーズン後半では先頭集団はそれほど接戦ではなく、多くのレースはひとりの勝者による圧倒的な展開になっていた」
「しかし来年はまたかなりの接戦になると考えている。さらに差が縮まるだろう。マシンがまず接戦を繰り広げ、次にタイヤをオーバーヒートさせずにさらに駆使して戦うことができれば、非常に素晴らしいレースにつながると思う。全体的に今年のレースはかなりエキサイティングだったと思う。改善は小さくなく、妥当なものだったと考えている」
明らかに後退が見られた部分のひとつは、フィールドの広がり方だ。この数年はセンセーショナルなグランプリ勝者が何人か生まれていた。サクヒールでの当時レーシングポイントの(セルジオ・)ペレス、イタリアでのアルファタウリの(ピエール・)ガスリー、ハンガリーでのアルピーヌの(エステバン・)オコンらだ。一方で今年の63回の表彰台フィニッシュのうち62回はレッドブル、フェラーリ、メルセデスのドライバーによるもので、このトップ3チームが表彰台を独占しなかったのは、イモラでランド・ノリスが3位につけた時だけだった。
トンバジスは次のように述べている。「それは予想外ではなかった。まず、予算制限の効果が浸透するのには数年がかかる。まだ効果は完全に表れていないので、今も当初からのアドバンテージが存在し、それを享受しているドライバーがいる。そのため、初めからルールにうまく適応できたのはより資金が豊富だったチームだと思う。だが、誰もが解決策が何であるかということを分かってきており、来年に向けて適応する可能性が高いと考えている」
「そういうわけで、これがレギュレーションの最初の年の結果なのだろう。実際、新レギュレーション下での1年目にしては、ギャップは非常に小さかったと思う。もしこれが5年目くらいだったら少々懸念が出てくるだろうが、実際は1年目だ。2014年や2009年、あるいは1998年など、レギュレーションの初年度のことを考えると、これらの年はたいていかなり大きなギャップがあった。今年のギャップはそれよりはるかに小さかったと思うので、今後数年で戦いの場における差が縮まっていくのを目にすることになるだろう」
(Grandprix.com/Translation: AKARAG)
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