2023.01.21

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:F1チームの構造変化で、優秀なエンジニアがチームを率いる立場に


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 メルセデスF1チームで戦略責任者を務めたジェームズ・ボウルズがウイリアムズの新チーム代表に就任したことで、現在では6人の経験豊富なエンジニアたちがF1チームを率いていることになる。ボウルズと、フレデリック・バスール(フェラーリ)、アンドレア・ステラ(マクラーレン)、アンドレアス・ザイドル(アルファロメオ)、マイク・クラック(アストンマーティン)そしてギュンター・シュタイナー(ハース)だ。
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 これは、F1チームの構造がこの10年でかなり変わり、オーナーがCEOを任命して会社経営にあたらせ、チーム代表にはレースチームの運営を任せるようになったからだ。2015年シーズンからチーム代表の座に留まっているのが、トト・ウォルフ、クリスチャン・ホーナー、フランツ・トスト、アストンマーティンからアルピーヌへ移籍したオットマー・サフナウアーだけだということも、時代を物語っている。

 なお、成績不振やオーナーの交代によってチーム代表の座を退いたのは、エリック・ブーリエ(マクラーレン)、ステファノ・ドメニカリ(フェラーリ)、フェデリコ・ガスタルディ(ロータス)、ボブ・ファーンリー(フォース・インディア)、クレア・ウイリアムズ(ウイリアムズ)、モニシャ・カルテンボーン(ザウバー)だ。

メルセデス、戦略責任者の離脱も強気な姿勢
 メルセデスは、2023年シーズンにジェームズ・ボウルズの直接の後任として戦略責任者が就任することはないと明かした。トト・ウォルフは次のように説明している。

「長年にわたってこの分野の後継者計画について議論をしてきたので、穴が開くことはない。我々は数年前から、もしジェイムズがメルセデス内外で何か新しいことに挑戦すると決めたら、チームにどう影響が及ぶかということを真剣に考え始めた。チームには戦略立案に秀でた人材がたくさんいる。そうした人材は9人いて、必ずしも前線には出てこないが経験豊富なメンバーや、チーム内で育ってきたメンバーもいる」

「この半年間、彼らは自分たちだけで戦略の舵取りを行ってきた。しかもそれ以前から、ジェイムズはただ監督だけを行う立場だったのだ。だから、体制を維持しながら前進できると確信している。突如としてチームが弱体化するといったことはないのだ」

F1参戦を諦めないパンテーラ・チーム・アジアF1
 アンドレッティ・キャデラックは、FIAが発表した関心表明プロセス(新F1チーム候補を評価するための参入プロセス)に申し込みをした唯一の新チーム候補ではない。すでにいくつかの団体がしばらく前から体制を整えており、その一部はFIAと密接に連絡を取っている。

 しかしどの団体も、F1関係者を説得してエントリーにこぎつけるために必要なものを持っているようには見えない。パンテーラ・チーム・アジアF1は、最近F1参入の意志があることを認めた。同社の創設者のひとりであるベンジャミン・デュランは、次のように述べている。

「このプロジェクトについては、ずっと前に諦めることもできた。しかし我々はこのプロジェクトを信じている」

 デュランはまた、香港の富豪カルビン・ローとの提携が実現する可能性があることも認めている。ローは近いうちに既存チームを買収することにも関心を示している。同時に、エイドリアン・カンポスが急逝するまで代表を務めていたモナコF1レーシングチームも、FIAとの交渉を担当するベテランのダニエル・オーデットとともに活動を続けている。オーデットは17年前にスーパーアグリのF1参入が認められた時と同じような仕事を行おうとしているのだ。

(Translation: AKARAG)

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