2023.01.24
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F1と各チーム、アゼルバイジャンGPの有用性に疑問
(c)XPB Images
2023年のF1カレンダーが確定したところだが、当初中国GP用に抑えられていた枠は空いている。しかしリバティ・メディアと各チームはすでに2024年のスケジュールを見据えており、24回のグランプリを開催することを固く決意している。各チーム、FIA、F1スタッフらほとんどの関係者だけでなく、ファンたちもが、やり遂げるうえで限界だと考えているレース数にとうとう到達しようというのだ。
今年開催されるグランプリと、来年のカレンダーに含まれる中国の契約状況を見ると、一番弱みがあるのは明らかにベルギーGPだ。ベルギーGPは、ステファノ・ドメニカリが脱落したフランスの代替会場をすぐに見つけることができなかったため、今年1年の契約更新しか結べていないのだ。実際のところ、スパ・フランコルシャンの主催者との契約は今年で終了する唯一の契約だ。また、さらに4件の契約が2024年で終了する。
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チームは通常、主催者との交渉をF1に任せているが、パドッククラブ関連の収益が増加していること、また、VIPパッケージがリバティ・メディアやチームにどれだけの利益を生み出しているのかということにも多くの関心が集まっている。その点、スパ・フランコルシャンは2022年にソールドアウトとなっており、今年もふたたび完売する見込みでありことから、各チームはこのレースを保持したいと考えている。恒例となっていたサーキット出入りの際の大渋滞は、解決のために昨年行われた多くの取り組みが実を結んでおり、2023年には流れがこれまでにないほどスムーズになることに誰もが同意している。そのため、開催権料が議論の主題となってはいるが、各チームは来年のカレンダーにベルギーGPを残すことを支持している。
来年はアゼルバイジャン、イギリス、イタリア、日本の契約が終了する予定だが、シルバーストン、モンツァ、鈴鹿のレースを継続する考えに疑問を持つ者など誰もいない。各チームは、この3つの記念碑的レースはカレンダーのなかで触れるべきものではないとみなしている。しかしバクーのストリートレースは、チームの間でかなり人気が落ちている。
航空交通量の少ない国で1回のレースを行うためのロジスティクス上の課題が大きいためだ。しかし主な不満となっているのは、誰もこのレースに観客を引き込むことができないことだ。昨年はF1自体が最小限度のスタッフしか現地に向かわせておらず、今年にいたってはレースに送り込むスタッフをほんの数人にとどめることを検討している。
パドッククラブのチケット販売が、グランプリまであと3カ月半の現在、限りなくゼロに近いのだ。それに加えて、アゼルバイジャンはウクライナの紛争中の領土に近く、アゼルバイジャンとアルメニアの間ではナゴルノ・カラバフ紛争が続いている。すでに1000人以上の犠牲者を出しており、同地区では全体的に不安定性があることから、大企業が地元の体制に関与することを望んでいない。
つまりVIPをレースに連れてくることはないということだ。そうしたことから各チームは、アゼルバイジャンとの契約が1年前倒しで終了することになれば喜ぶだろう。開催権料が6000万ドル(約78億円)と高額だとしても、それなら彼らはF1の影響エリアの拡大を続けるために、中南米かアフリカで1レースを追加することを望むだろう。
(Grandprix.com/Translation: AKARAG)
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