2023.01.29

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ザウバーの新チーム代表者、アルンニ・ブラービとは?


(c)XPB Images
 アレッサンドロ・アルンニ・ブラービと日本人が発音するのは確かに難しいだろうが、F1ファンはこの名前を徐々に耳にするようになっている。昨年初めにアルファロメオ・ザウバーのマネージングディレクターに就任した、物腰の柔らかいイタリア人のアルンニ・ブラービは、今ではチーム代表者に昇進し、少なくともアウディがチームを完全に運営するようになるまでは、実質的にアンドレアス・ザイドルのナンバー2として仕事をすることになるだろう。
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 しかしほとんど脚光を浴びることがなかった弁護士でもあるアルンニ・ブラービは、一体どのような人物で、モータースポーツの世界でいかにしてこのような座に登り詰めたのだろうか?彼はフレデリック・バスールからザウバー再建の要と目されていた。バスールは彼を高く評価するあまり、数年前にニコラス・トッドのAll Road Management社から彼を引き抜くために奮闘したのだ。

 アルンニ・ブラービは、イタリアのパッシニャーノ・スル・トラジメーノの、コローニ・モータースポーツの本拠地の近くで生まれた。彼は子供の頃、チームのガレージまで歩いて行ってはF3とF3000の準備が行われているのを眺め、レーシングカーに触れるのが楽しかったことから無償で洗車をすると申し出た。

 学校での成績が優秀だったアルンニ・ブラービは法律を学び、23歳の時にはスポーツ法学を専門としていた。アルンニ・ブラービはミラノで開業したが、モータースポーツへの情熱はあまりにも大きく、2002年に故郷へ戻るとコローニ・モータースポーツのチームマネージャーとなり、ジョルジオ・パンターノ、エンリコ・トカチェッロ、リカルド・スペラフィコとともに2年間で6回のレース優勝を果たした。

 アルンニ・ブラービの組織力はすぐに知れ渡ることとなり、彼は当時WRCの1ラウンドだったラリー・サルディニアのゼネラル・マネージャーに就任した。しかし彼の心はレースにあった。2006年にはレーストラックに戻って、GP2に参戦するトライデント・モータースポーツの運営を3年間行った。その後フォーミュラ・マスターズのゼネラルマネージャーに就任し、ジュニアフォーミュラで活動していたアルンニ・ブラービに、ニコラス・トッドが目を留めた。トッドは彼を自身の右腕とするために、All Road Management社に入れた。

 つまりアルンニ・ブラービは、フェリペ・マッサ、パストール・マルドナド、故ジュール・ビアンキらと長年にわたって密接に仕事をしてきたのだ。自身の貢献が評価されていないと感じたアルンニ・ブラービは、彼自身のマネジメント会社Trust Managementを設立することを決めた。そしてバスールのサイレントパートナーのように、ただし最大のサポーターとして、ともにストフェル・バンドーン、ジャンマリア・ブルーニ、クリスチャン・ルンガーらのキャリアのマネジメントを行い、2017年末にはF1復帰を検討していたロバート・クビサの法律顧問も努めた。

 やがてバスールは、ファクトリーを運営しつつビジネス面のすべてを見るために、アルンニ・ブラービがザウバーに必要だと感じるようになった。そのため、アルンニ・ブラービはドライバーマネジメントの業務においては、昨年の初めから脇役となった。ザウバーのマネージングディレクターに就任して以来、多数のスポンサーとパートナーを確保してきたアルンニ・ブラービは、今後はチーム代表者となってF1、FIA、他チームの対応にあたる。そのためCEOのアンドレアス・ザイドルは、2026年に正式にグランプリレースに加わるアウディが、スタートから即座にスピードに追いつくために必要な体制の整備と人材の確保に自由に取り組むことができるようになった。

(Grandprix.com/Translation: AKARAG)

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